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調整ムードが強まる展開、ユーロ買い円売り優勢に

※忙しい人のサマリー
調整ムードが強まる展開、ユーロ買い円売り優勢に

新規材料に欠け、いったんポジション調整強まる

ADPなどは弱め、米第1四半期GDP改定値、PCEデフレータなども弱めで
ユーロドルの買い戻し(ドル売り)に寄与

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【東京市場】リスク警戒継続も、決め手に欠きレンジ取引

 30日の東京外国為替市場で、ドル円は108円台半ばを挟んでのもみ合いに。朝方は若干円高が進行する場面が見られ、ドル円は108円35銭を付けたものの、NY市場の安値まではまだ余裕があるところで下げ止まり、一転して買い戻し。もっとも、高値トライも108円79円までと、NY夕方の高値圏で止められるなど、レンジ取引が続いた。
 米長期金利は朝方下げて始まったものの、すぐに上昇。2.76%近辺の低い水準から2.82%台へ。

 午後は動意に欠ける展開で108円60銭近辺。

 午前中に400円超の下げとなった日経平均は、後場はもみ合い。350円安近辺。

 昨日イタリアの政局懸念関連で値を落としたユーロは、1.15台前半でもみ合い。安値トライの動きには警戒感も、戻りは鈍く、軟調地合い。

【ロンドン市場】リスク警戒一服へ

 イタリア債の買い戻し(利回り低下)が優勢となり、警戒感が後退。リスク回避の円高に対する調整も入り、ドル円クロス円はしっかりに。

 イタリア政局については不透明感が依然強いものの、新規材料に欠けるためにいったん一昨日のパニック的な動きに調整が入った格好。
 連立与党は早期の再選挙もしくは与党が推したコンテ氏の首相就任を大統領に求めた。大統領は夏の再選挙を避けたい構え。

 ユーロドルは1.15台前半から1.16台を回復へ。125円割れまで下げていたユーロ円は126円台後半に。

【NY市場】調整進む

 ロンドン市場に続いて調整ムードが広がり、ドル円は一時109円台を回復するところまで買い進まれた。

 イタリア政局に関しては大統領が拒否した反ユーロ派のサボナ氏の財務相起用を撤回し
他の役職に回すことで、当初のコンテ政権樹立を目指すという案も出ており、比較的早い混乱収束が期待される中でドル円、ユーロ円の買い戻しに。

 政策金利を予想通り据え置いたカナダ中銀は、声明でこれまで使用していた利上げに慎重(CAUTIOUS)という文言を削除。カナダ買いの動きに。

【本日の見通し】リスク見極めに

 パニック的なイタリアへの懸念が収まったことは大きい。ただ、このまますんなりとユーロが買われる流れにも見えず、ドル円が109円台からすぐに値を落としたように、戻りの鈍い展開か。

 目先は依然として戻り売りの流れが優勢となりそうで、ドル円、クロス円は戻りを見極める動き。109円近辺が重くなるかどうかがまずポイントに。

 イタリア政局に関しては、依然不透明感が強い。早期の再選挙では五つ星運動と同盟の勢力が増すだけとなるだけに、かなり厳しい状況は変わらず。

【本日の戦略】短期は戻り売り

 短期的には戻り売りも、中長期的な上トライの流れは変わらずとみる。今日は21時にPCEデフレータを控えており、数字次第では一気の買い戻しも。

 ただ、昨日のADPの弱さから明日の雇用統計への警戒感があるだけに、上がったところでは売りが出そう。

 デイトレは待っての売りからの回転が中心か。ただ、トレンドに逆らっている分無理をせず。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。
2016年3月より株式会社みんかぶマガジン社・FX情報配信部門 部長兼 編集長
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)
はじめての人のFX(外国為替証拠金取引)基礎知識&儲けのルール」(すばる舎)がある

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