昨日の海外時間には、米長期金利が上昇したことから円売りが強まりました。
欧州時間序盤、独DAX指数が上昇したことと、スペイン・カタルーニャ問題への懸念から独国債利回りが上昇し、米長期金利もつれ高となりました。米長期金利の上昇を受けてドル買いが優勢となってドル円は112.70円台まで上昇し、ユーロドルは1.1730付近まで下落しました。
その後NY時間午前にかけて米長期金利が一段と上昇すると、全般的なドル買いは収まりましたが円売りが強まって、ドル円は113.00円台まで、ユーロ円は133.00円台まで上昇しました。この間ユーロドルは1.1780付近まで反発しています。
NY時間午後にかけて米長期金利がやや低下すると、ドル売りが優勢となってドル円は112.80円台まで下落し、ユーロドルは1.1800台まで上昇幅を拡大しました。
NY株式市場では、NYダウが初めて23,000ドル台に乗せるなど主要3指標が全て史上最高値を更新しました。この動きを受けた日経平均も寄付きから上昇しています。
FF金利先物市場の年内のFOMC追加利上げ織り込み度合いは約93%、2018年6月までの2回目の利上げは約62%とやや低下しています。
今日の海外時間には英・9月小売売上高指数、米・10月フィラデルフィア連銀景況指数、米・新規失業保険申請件数、米・9月景気先行指数の発表のほか、ジョージ・カンザス連銀総裁の講演が予定されています。
昨日の海外時間には、スペイン・カタルーニャ問題や東アジアの地政学的リスクが燻ぶる中でも、各国株価と国債利回りが上昇、円安の動きとなりました。特にユーロ円は一方的な動きで戻りらしい戻りもなく1円超上昇しました。今日東京時間17時は、スペインがカタルーニャ自治州に対して設定した、独立の正当性に関する主張を撤回する期限です。この時間までに主張を撤回しなかった場合、自治権は停止され、カタルーニャはスペイン政府直轄となる、としています。一方カタルーニャ側は、自治権を停止された場合、一方的に独立を宣言する、としていることから、何等かの混乱が起こる可能性が高くなっています。
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