週末に行われた独連邦議会選挙で、予想通りメルケル首相のCDU・CSUが、議席を減らしながらも第1党を確保しました。しかし連立政権のパートナーである社会民主党(SPD)は予想以上に議席を減らし、その結果選挙後は連立に加わらない方針を示しました。
CDUも33%と得票を減らしているため、いずれかの党との連立を行うか少数与党になるかしか選択肢がありません。第2党のSPDが連立に参加しないのであれば、普通なら第3党との連立を目指すのでしょうが、その第3党に事前の予想を大きく上回って難民の受け入れ反対などドイツ国民優先主義を掲げる右翼政党「ドイツのための選択肢」が食い込んだことから問題が複雑化しています。
そのため第4党の「自由民主党」と第6党の「緑の党」との連立の可能性が高くなっていますが、この3党の間には様々な政策上の相違があることから、連立政権の樹立、運営には大いなる苦難が待ち受けているものと考えられます。
こうした懸念を受けてユーロ売りが強まっていますが、メルケル首相はどういったメッセージを打ち出してくるのでしょうか。
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