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第356回 There is no alternative(他に道はない)(1/3)

 総務省が3月の消費者物価指数を発表したのだが、日銀のインフレ目標の指標であるコアCPI(生鮮食品を除く総合)が▲0.3%と、五カ月ぶりのマイナスに戻ってしまった。

『2016年4月28日 NHK「3月消費者物価指数 5か月ぶりに下落」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160428/k10010501641000.html
総務省によりますと、先月の全国の消費者物価指数は、変動の大きい生鮮食品を除いた平成22年を100とした指数で102.7となり、前の年の同じ月を0.3%下回りました。消費者物価指数がマイナスとなるのは5か月ぶりです。』

 細かい数字を挙げておくと、

・CPI(総合消費者物価指数) ▲0.1%(2月は0.3%)
・コアCPI(生鮮食品を除く総合) ▲0.3%(2月は0%)
・コアコアCPI(食料<酒類除く>エネルギーを除く総合) 0.7%(2月は0.8%)

 となっていた。
 コアCPIを引き下げたのは、エネルギー、家庭用耐久財、教養娯楽耐久財、宿泊料、外国パック旅行などである。
 2015年度(2016年3月まで)の結果も、合わせて公表された。

・CPI 0.2%
・コアCPI 0%
・コアコアCPI 0.7%
 
2015年度を通じても、インフレ率(日銀定義)は「ゼロ」という結果に終わった。インフレ目標「2年で2%」達成のために、量的緩和を継続するコミットメントにより、確実にデフレ脱却を果たすと大見えを切っておきながら、ほぼ三年が経過して、インフレ率は▲0.3%。
 これが、現実だ。
 日本銀行は4月28日の金融政策決定会合で、追加緩和なし。インフレ目標達成の時期についても、2017年度前半から、2017年度中に先送りした。結果、日本円の為替レートが暴騰。当然ながら、株価は大幅に下げた。
 インフレ目標の達成時期を2017年度中に先送りしたということは、2018年3月までに、という話だ。元々は、2015年春までに達成しなければならなかったインフレ目標2%の達成時期を、何と3年も「ローリングターゲット」したことになる。
 もはや、日本銀行が何を言ったところで、誰も信じまい。

最新の三橋貴明の「経済記事にはもうだまされない!」

三橋貴明(みつはし・たかあき)

三橋貴明(みつはし・たかあき)

1994年、東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。
外資系IT企業ノーテルをはじめ、NEC、日本IBMなどに勤務した後、2005年に中小企業診断士を取得、2008年に三橋貴明診断士事務所を設立する。現在は経済評論家、作家として活躍中。
インターネット掲示板「2ちゃんねる」での発言を元に執筆した『本当はヤバイ!韓国経済―迫り来る通貨危機再来の恐怖』(彩図社)が異例のベストセラーとなり一躍注目を集める。同書は、韓国の各種マクロ指標を丹念に読み解き、当時日本のマスコミが無根拠にもてはやした韓国経済の崩壊を事前に予言したため大きな話題となる。
その後も、鋭いデータ読解力を国家経済の財務分析に活かし、マスコミを賑わす「日本悲観論」を糾弾する一方で、日本経済が今後大きく発展する可能性を示唆し「世界経済崩壊」後に生き伸びる新たな国家モデルの必要性を訴える。
崩壊する世界 繁栄する日本』(扶桑社)、『中国経済がダメになる理由』(PHP研究所)、『ドル崩壊!』 など著書多数。ブログ『新世紀のビッグブラザーへ blog』への訪問者は、2008年3月の開設以来のべ230万人を突破している(2009年4月現在)。

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