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【NY市場】ドル円は利益確定売りで112円台に伸び悩む ただ、上昇トレンドは堅持

 きょうのNY為替市場でドル円は112.70円付近まで一時下落した。中国商務省が米国はWTOのルールを犯しており、制裁を止めるよう要請とのニュースが流れたことがきっかけとなったようだ。ただ、全体的にきょうのNY市場はドル売りが優勢となり、ドル円も利益確定売りが優勢となった。上記のニュースはあくまできっかけと思われる。

 きのうに引き続き、パウエルFRB議長の下院での議会証言が行なわれていたが、前日の上院と同様に漸進的な利上げを強調。貿易問題に関しては、いずれ米経済へも悪影響が及ぶとの懸念も示す一方で、中国に対しても市場が十分に開放されていないと苦言を呈している。ただ、それ自体への反応は限定的。

 また、午後になって米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表され、米国内の製造業は関税への懸念を表明していることを明らかにした。ただ、特に反応は限定的となった。

 ドル円は東京時間に1月以来の113円台に上昇するなど上向きの流れが続いている。さすがに過熱感も出ており利益確定売りが出てもおかしくはない状況ではある。しかし、下押しする動きまではなく、年初来高値113.40円水準を目指すトレンドは堅持している模様。

 一方、ユーロドルは買い戻しが優勢。ロンドン時間には1.16ドル割れを試す動きも見られたものの、いまのところは1.16ドル台は維持されている。しかし、21日線で上値は止められている印象。きょうの下げで21日線を下放れる動きが出ており、短期的には1.15ドル割れを探る動きも警戒される。

 ロンドン時間にユーロ圏消費者物価指数(HICP)の確報値が発表になっていたが、コア指数で前年比0.9%となっていた。1%前後での推移から抜け出す気配が依然として見られないが、ECBの出口戦略を再考する必要までなさそうだ。早期に21日線を回復できるか、それとも下値模索を強め6月安値の1.1510ドルを再び目指すのか踊り場に来ている。

 ポンドはNY時間に入って下げ渋っており、1.3070ドル近辺まで一時戻した。この日発表の英消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことから、ポンドは売りが強まり1.3010ドル近辺まで下落する場面も見られた。ただ、市場からは8月の利上げ期待が後退した気配はない。市場は原油高を少し過大に見積もっていたこともあり、予想を下回ったとはいえなお、英中銀のインフレ目標の範囲内で推移しているとしている。きょうのポンドの下げはむしろ、政治リスクへの警戒感が高まる中、背中を押した面が強かったとの見解も見受けられる。

 昨年10月以来の安値を更新してきており、心理的節目の1.30割れは時間の問題との見方も出ている。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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