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【NY市場】ドル円は113円うかがう展開 パウエル議長が景気に強気な見方

 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となり、ドル円は112円台後半に上昇した。週初につけた高値を上抜いている。きょうはパウエルFRB議長の議会証言が行なわれ、「当面は漸進的な利上げが最善」と従来通りの姿勢を強調した。

 新たな内容な何もなく、それ自体の反応は限定的だったが、ネットフリックスの決算を嫌気し下落して始まった米株が上げに転じたことや、米国債利回りも下げ幅を縮小したことからドル円も買いが加速した。一時112.95円近辺まで上昇し、113円台をうかがう展開となった。議長は強い雇用の継続に言及するなど景気の先行きにポジティブな見方も示していたことに米株式市場は支援された面もあったようだ。

 市場からは米中貿易戦争への懸念から売りヘッジをしていたマクロ系ファンドなどのショートカバーが活発に入り、ドル円を押し上げたとの指摘も聞かれた。ここ数日、過熱感もあってドル円は調整の動きを見せていたものの112円台はしっかりと維持されており、1月に付けた年初来高値113.40円を視野に入れる動きを続けている。

 一方、ユーロドルは戻り売りが強まった。ロンドン時間には1.1740ドル近辺まで上昇していたものの、NY時間にかけて伸び悩み、ストップを巻き込んで1.16ドル台半ばに下落している。本日の21日線は1.1660ドル近辺に来ており、その付近での推移が続いた。21日線を下回ると買いオーダーも出るようで売買交錯となった模様。ユーロドルは今月に入って底堅さも見せ始めリバウンドの兆候も出ているが、ここで踏ん張れるか注目されるところではある。

 きょうはポンド売りが目立った。きのう英下院はEU離脱関連法案の2件の修正案を僅差で可決した。メイ首相は離脱強硬派に配慮した修正案であったが、その姿勢に今度は穏健派からの不満が出ており、与党保守党内の溝が一層深まっている。法案は可決したもののメイ政権への不安感は払拭できず市場も、利上げ期待は強いもののポンド買い意欲は高まらないようだ。

 午後になってポンドに急速に買戻しが入る場面が見られた。今度は英下院で通商法案の修正案の投票が行なわれており、与党保守党の穏健派から提出された修正案が否決された。修正案はEU離脱後も関税同盟に留まることをメイ政権に強いる内容だった。メイ首相はひとまず、穏健派からの抵抗を跳ね除けた格好。しかし、不安定な政権運営はなお続くことから、ポンドの戻りは限定的。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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