FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

【NY市場】ドル売り優勢もドル円は水準は維持

 きょうのNY為替市場、全体的に方向感がない中、ドル売りがやや優勢となっている。ドル円は112円台前半まで下落する場面も見られたが、米国債利回りが上昇しており下押す動きも見られていない。先週の急上昇でかなり過熱感も出ており、利益確定の売りが出ているといったところかもしれない。

 トランプ大統領が欧州を訪問しているが、米政府はWTOに対して今年導入した鉄鋼やアルミの輸入に対する関税はルールに従った正当な措置であり、それに対して報復関税を導入している中国やEU、カナダ、メキシコ、トルコの5ヵ国ほうが国際ルールに従っていないと主張している。貿易問題の出口は一向に見えないようだが、市場は様子見を決めている模様。

 きょうは6月の米小売売上高が発表され、ほぼ予想通りの内容だったが、前回分が上方修正を考慮すると米個人消費の力強さを示す内容ではあった。ただ、GDPの算出に使用されるガソリン、自動車、建材を除いた小売売上高は前月比0%と予想以下となっていた。同時刻に発表されたNY連銀指数が予想を上回ったこともありドル買いの反応も見られたものの動きは一時的に留まっている。

 明日はパウエルFRB議長の半期に一度の議会証言が予定されており、その内容を見極めたい雰囲気も強い。

 一方、ユーロドルは1.17ドル台を回復。先週はドル買いが優勢となり、ユーロドルは戻り売りに押される展開が続いたものの、きょうは反発。ローソク足は21日線の上に出ており、リバウンドの兆しは残す展開が見られている。

 ユーロドルに関しては見方が分かれている。強気派にはドル高が続かず、1.1960ドル近辺まで上昇する可能性があるとの見方の一方で弱気派は、もうしばらく米経済は堅調な動きを続け、予想以上にFRBは利上げを実施するとしており、ユーロドルは上値が重いと見込んでいるようだ。反応は薄かったが先週、パウエルFRB議長は減税効果であと3年は景気拡大は続くと楽観的な見方を示していた。

 なお、先週、米先物取引協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の建玉はユーロショートが増加し、買い越しは大きく減少していた。

 ポンドはNY時間に入って売りが優勢となっており、ロンドン時間の上げを失っている。ロンドン時間には一時1.32ドル台後半まで上昇していたが、現在は1.32ドル台前半まで戻している。21日線が1.3210ドル付近に来ており、ポイントとして意識される。

 英下院でメイ首相が提案したEU離脱法案の修正案が審議されている。与党保守党内にもメイ首相の提案に造反する議員もいるとされ、法案が成立するか動向が注目。場合によってはポンドが大きく動く可能性も留意される。

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ