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【NY市場】ECB巡る情報でユーロ上昇 ドル円は底堅さを堅持し下に往って来い

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となった。ユーロドルが上昇しており、他の通貨ペアにも波及した模様。ブルーバーグが関係者の話として、ECBは14日の理事会で量的緩和(QE)終了を予断を持たず議論すると伝えた。第1四半期の景気減速が一時的なものなのかまだ確認ができず、今月のECB理事会では、出口戦略に関しては積極的な議論は行われないと見られていた。市場では理事会で、9月で終了する現在の資産購入後の出口戦略に向けた具体策が公表されるのは早くても7月と見込まれている。

 なお、この日はISM非製造業景気指数が発表になったが、予想を上回る内容となった。先週の製造業と伴に米企業のセンチメントの強さが示された格好。

 ユーロドルはISM指数の発表を受けたドル買いで、一時1.1650ドル近辺まで値を落としたものの1.17ドル台を回復。きょうはイタリアのコンテ首相が所信表明を行っていたが、低所得層の最低所得保障や移民の制限などの政策を推進すると表明し、財政拡大策による新しい変化の風を約束している。EUの財政規律に反する動きでもあり、イタリアへの不安は一旦沈静化しているものの、依然として不透明な情勢にはある。この演説を受けユーロは売りが優勢となっていた。

 ただ、1.1650ドル付近は強いサポートとなっている模様で、買い戻しの流れはいまのところ持続している。今後、ユーロドルは1.20ドルに向かうのか、それとも1.15ドルを再び目指すかで市場でも意見が分かれているようだ。上記の報道が事実であれば、1.20ドルの可能性も高まりそうだ。

 ドル円は一時109.50円を割り込む展開。ユーロドルが強含んだことから、それに伴うドル売りが圧迫した。今週はG7サミットが予定されているが、それに関してEU高官から、「今回のG7サミットでは、主要議題(貿易問題)で米国と合意できないだろう。貿易問題で打開は見込めない」との発言も伝わっていた。

 ドル円は東京時間に一時110円台を回復していたが、維持できずに伸び悩む展開。ただ、終盤には下げ渋る動きも見せ、底堅さも示されている。下に往って来いの展開。10日線が109.35円付近に来ており、目先の下値サポートして意識される。一方、上値は200日線が110.20円付近に来ている。

 ポンドが堅調。ロンドン時間に発表された英サービス業PMIが予想を上回る内容となり、第1四半期の減速は一時的との英中銀の見方を追認しつつあるようだ。英中銀金融政策委員会(MPC)が6月21日に予定されているが、そこでは年内の利上げのヒントを示して来るのではとの見方が市場では高まりつつある。ブレクジットへの不透明感は根強いものの、ポンドは買い戻しが続いている。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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