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【NY市場】ドル円は利益確定売り優勢に トランプ発言に反応も

 きょうのNY為替市場、全体的には前日からのドルの利益確定売りが続いており、ドル円も戻り売りが優勢となった。ドルはこのところの上昇で過熱感も出ており、上げも一服といったところ。

 ドル円はNY時間の朝方には一時110.80円近辺まで値を落とした。しかし、下押しする動きまでは見られていない。米国債利回りの上昇が続いており、下値では押し目買い意欲も根強いようだ。

 終盤には、トランプ大統領が「米朝首脳会談が実現しない可能性はかなりある」と述べたことで、米株も下げを加速させたことから地政学リスクを意識した動きも見られた。

 明日のFOMC議事録に対する市場の反応を確認したい意向もあるものと思われる。今月のFOMC声明では「さらなる利上げが正当化される」と言及しており、6月利上げを示唆する内容とも受け止められている。

 しかし、6月利上げに関しては市場はほぼ確実視しており新たな材料ではない。むしろ、その後の米地区連銀総裁の発言を見ると「インフレが2%を超えても、ある程度は許容」とのスタンスが多く聞かれ、利上げを急がない姿勢も示している。また、米国債のイールドカーブの議論に関しても何か出るか注目したいところでもある。この辺をドル円がどう反応するか、それを見極めてから動きたい意向もあるようだ。

 ユーロドルはNY時間にかけて戻り売りが優勢となった。ユーロドルもショートカバーが出て、一時1.1830ドル近辺まで買い戻されていた。イタリア債の動きに注目が集まっており、ドイツ国債との利回り格差に一喜一憂している模様。「五つ星運動」と「同盟」のポピュリスト政党の連立政権が減税など財政拡大策で合意しており、イタリアの財政の行方が懸念されている。

 イタリアとドイツの10年債の利回り格差は1.76%程度まで急拡大しているが、一部にはこれが2.13%超まで拡大するとユーロドルは1.15ドルまで下落する可能性もあるとの指摘も聞かれた。明日はユーロ圏では5月のPMIの発表、そして、NY時間に入るとFOMC議事録の公表される。これらの結果を見てユーロドルがどう反応するか注目される。

 ポンドドルは上に往って来いの展開となった。ロンドン時間の朝方には1.3490ドル近辺まで急上昇したものの、その後は一気に戻り売りに押される展開。

 前日からのドル買い一服の動きがきょうも続く中、ポンドドルはこの日の英議会財務委員会での英インフレ報告に関する公聴会への思惑もあって買いが強まった。8月利上げへのヒントが何か出るのではとの期待も出ていたようだが、カーニー英中銀総裁など英中銀理事の発言からは、特に目新しい内容は特になく、市場は一気に明日の英消費者物価指数(CPI)の発表に意識を切り替えたようだ。

 英CPIは全体指数で前年比2.5%が見込まれており、前回と同水準。コア指数などそのほかを見ても、前回と同じかやや低めの水準が見込まれている状況。予想通りであればポンド売りの反応も留意されるところではある。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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