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【NY市場】議事録やISMにドル買いの反応 ただ上値鈍い印象

  きょうのNY為替市場は、イベントを受けドル買いが見られたものの、上げは鈍い印象も出ている。この日はISM製造業景気指数とFOMC議事録の公表があった。12月のISM製造業景気指数は予想を上回る内容で新規受注と生産は上昇が加速しており、前回重しとなっていた入荷遅延や在庫も上昇し、米製造業のセンチメントの強さを示す内容となった。

 また、午後に公表されたFOMC議事録は「多くはインフレは緩やかに2%に向かうと予想。イールドカーブのフラット化は異例ではないと意見で一致。労働市場のひっ迫がインフレを押し上げる」などと、インフレ鈍化は特殊要因とのこれまでのFRBの見解を踏襲する内容となった。

 いずれも為替市場の反応はドル買いでドル円も一時112.60円付近まで上昇。今年のドル円は下値模索から始まり、前日は一時112.10円付近まで値を落としていた。112円ちょうど付近には100日線や12月15日の安値が来ており、この水準をブレイクするとダブルトップが形成されることもあってテクニカル的に意識されるポイントではあった。これまでの動きを見た限りでは、ひとまず112円割れは回避されそうな気配も出ていたことから、短期筋中心にショートカバーが強まったものと思われる。

 しかし、112.50円を超えると上値も重くなる。米株は堅調なものの米10年債利回りは下げていることや、ユーロドルが底堅い動きを続けていることもドル円の重しとなっていたのかもしれない。

 そのユーロドルは利益確定売りが優勢となり、FOMC議事録やISM指数発表後に1.20ドルちょうど付近まで下落した。しかし、その付近での押し目買いも強く1.20ドル台はかろうじて維持されている。

 ユーロの上値期待の根強さも感じられる動きではあったが、今年のユーロドルに関しては見方が分かれている。米税制改革の影響やFRBの利上げ期待を市場は過小評価していると判断している向きからは弱気な見方が示され、1.15ドルまでの下げの見通しも出ている。一方、強気な向きからは、今年のユーロ圏の成長は昨年以上の拡大が期待され、ECBは出口戦略へ向けて動きを加速させるとの見解が多い。まだ、何とも言えないところではあるが、現段階では後者の支持が強いようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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