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【NY市場】北朝鮮への警戒根強くリスク回避の円高・ドル安

 きょうのNY為替市場でドル円は売りが加速し、ストップを巻き込んで109円台前半まで下落している。朝方発表になった米生産者物価(PPI)が予想を下回りインフレ鈍化への懸念を改めて強めているほか、米株が大幅安となったこともドル円を圧迫した。

 米インフレ鈍化によるドル安傾向もさることながら、今回は円高の動きがドル円を圧迫したようだ。円高のきっかけとなっているのが米株の下げで、きょうのダウ平均は200ドル超下落している。ワシントンと平壌の間で舌戦が繰り広げられており、市場は北朝鮮問題のテールリスクに敏感になっているようだ。

 4-6月期の決算を通過して米株式市場は最高値更新が続き足元は過熱ぎみにもなっていた。夏休みシーズンで市場参加者も少なくなる中、北朝鮮問題が利益確定売りのきっかけを作ってしまったのかもしれない。それをにらみながら為替市場は円高の動きを強めているものと見られる。

 目先は108円台を考えたくなる動きではある。目先の下値サポートとしては、6月14日安値が108.80付近、更に4月に付けた年初来安値が108.15付近にあり意識される。

 明日は米消費者物価(CPI)の発表も予定されているが、きょうのPPIの結果に警戒感も出ていたようだ。後半には円高よりもドル売りが下げを主導した。

 一方、ユーロドルは1.17台後半まで買い戻されている。ユーロ円の下げも手伝ってロンドン時間には1.17ちょうど付近まで下落していたが、NY時間に入って買戻しが優勢となった。市場全体にリスク回避の雰囲気が強まっており、ドル円の下落がドル安の流れを強め、ユーロドルをフォローしていたようにも見られる。

 ただ、先週の米雇用統計以降、ユーロドルは上げが一服し上値が重くなってきている。中期的にはECBの出口戦略への期待からユーロドルの上値期待は根強いものの、短期的には調整の可能性も指摘されている。きょうのPPIは弱かったが、明日のCPIが米インフレ鈍化懸念を一服させる内容になれば、1.16台の21日線を試しに行くリスクも警戒される。

 きょうはダドリーNY連銀総裁の発言が伝わっていたが、賃金上昇は比較的緩やかと述べ、前年比でのインフレ指標はしばらく弱いとの見方を示していた。ただ、市場の反応は限定的だった。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

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