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【NY市場】ドル円は再び100円ブレイク FOMC後の流れ続く

 きょうのNY為替市場は前日に引続きドル売りが優勢となり、ドル円は100円を再びブレイクした。前日のFOMC議事録を受けてのドル売りがきょうも続いている。FOMC議事録では、一部メンバーから早期利上げが必要との見解が示されていたものの、多くは力強い雇用や景気拡大が続くのか、そして、インフレが目標の2%に到達するのか、もう少し指標を見極める必要があるとの見解で一致していた。

 FRBは選択肢を残した格好で、特にヒントは示されなかった印象。為替市場はダドリーNY連銀総裁の発言で早期利上げ期待を高めていたが、議事録を機にその期待が後退している。

 きょうもダドリー総裁の講演が伝わっており、見解は火曜日と変更なしとし、雇用に対する自信と第3四半期以降の成長に対する強気な見方を示していたが、市場の反応は限定的であった。

 ドル円は100円を再びブレイクし99.85近辺まで下落。今週はこれで3度目の100円割れとなり、二桁がしばらく定着する可能性も高まる動きではある。ただ、夏休みシーズンで市場参加者も少ないという特殊な状況を考慮すれば、必ずしもそうとも言えず、明日以降の動きは要警戒となる。本日の東京時間の安値が99.65付近、火曜日の安値が99.55付近にあり、それぞれ意識されるポイントではあるが、英国民投票後の安値が99円ちょうど付近にあり、下値メドとして意識される。

 淺川財務官のけん制発言が続いており、明日の東京市場でも同様の発言が出そうだ。それに伴って介入警戒感も指摘されそうだが、米国からの圧力もあり、現段階の動きではその可能性は小さいと思われる。

 ドル安の中、ユーロドルはきょうも買いが続いており、1.13台を固める動きとなった。きょうで5日続伸し一時1.1365近辺まで上昇。移動平均からの上方乖離も広がっており、短期的には若干過熱感も出ているが、戻り売りをこなし、しっかりとした動きを続けている。

 ただ、ユーロ自体を買う材料は何もない。米利上げ期待の後退や英経済への先行き不透明感などで、ドルもポンドも買えない中、ユーロが消去法的に選択されているものと思われる。今回のユーロ高の動きに、通貨安誘導に一旦距離を置いているECBも、このまま続くようだと、さすがに何らかの行動を取ってくるのではとの見方も一方で出ている。

 ポンドも買い戻しが強まっており、ポンドドルは1.31台半ばまで上昇し、21日線を回復している。しかし、英中銀の追加緩和期待は根強く、早ければ11月の金融政策委員会で資産購入拡大などが打ち出されるとの見方も出ている。

 ただ、毎年11月下旬に英財務省が発表する秋期財政報告書の内容を見てから英中銀は動くとの指摘も聞かれる。秋期財政報告書は毎年1回の予算案修正に伴い公表されるものだが、英EU離脱問題への影響を考慮して、現在の緊縮財政の縮小など、何らかの財政刺激策が選択肢に登っているようだ。そうなると、クリスマスを控えた12月の可能性が高いのかもしれない。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

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