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トランプ発言がドル安円高誘う

※忙しい人のサマリー
トランプ発言がドル安円高誘う

鉄鉱・アルミへの関税付与を木曜日に示した大統領
貿易戦争を歓迎とツイート。警戒感強まる

黒田総裁、所信聴取で出口戦略に言及
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【東京市場】株安うけて円高、引けにかけて黒田発言でさらに円高

 日経平均が一時600円超の下げまで大きく値を落としたこともあり、リスク回避の円高が進行し、ドル円は一時、2月16日以来の105円台まで値を落とした。
 105円台では買いが入り、後場に入って下げ幅が縮んだこともあり、106円台での推移が続く展開に。もっとも戻りが鈍く、頭の重さは継続して一時もみあい。
 
 午後1時から始まった黒田日銀総裁の衆議院議院運営委員会での所信聴取では、これまでの主張を踏襲する丁寧な発言が目立ったが、午後3時前に出口戦略について19年度頃検討していることには間違いないと発言。発言を受けて一気に円高が進行し、ドル円はその日の安値を割り込んで105円70銭台に。500円弱まで下げ幅が縮まっていた日経平均が100円ほど値を落とすなど、株安円高の動きに。

 ユーロドルは1.22台後半でもみ合い。1.21台半ば近くまで下げた後、1.22台後半まで戻した流れが継続。午後に直近高値を超えて1.2288を付ける動きを見せた。


【ロンドン市場】円高加速

 東京市場の流れをうけて円高が優勢に。
朝方は黒田発言への短期的な反応が一服した局面で、
いったん利益確定の動きが広がり、106円近くまで戻したものの、
その後再びの円高に。

 欧州株が軟調地合い。
トランプ大統領が鉄鋼・アルミなどへの関税賦課発言に加え
貿易戦争工程ともとれる発言を行い、ドル売り円買いに拍車。
ドル円は2016年11月以来の105円20銭台に。

 ユーロドルは朝方軟調も、トランプ発言でドル売りが強まり
1.22台から1.2320台へ。

  ノルウェー中銀はインフレ目標水準をこれまでの2.5%から2.0%に引き下げた。
この発表を受けて、出口戦略への動きが加速するとの思惑が強まり、
クローナ買いが殺到している。
ユーロクローナは9.68台から9.54台まで急落した。

 【NY市場】週末前に少し買い戻し

 トランプ大統領の貿易戦争発言を受けてドル円は105円台前半で当初もみ合い。
当初値を落としていていた米株式市場が、
ダウ平均が下げ幅縮小、ナスダック、S&Pがプラス転となったこともあり
週末を前にしたドルの買い戻しに、
ドル円は105円台後半へ。

 1.23ドル台まで上昇したユーロドルは、
1.23台で引けるなどドル安基調を維持。

【本日の見通し】105円割れリスク意識

 トランプ大統領の貿易戦争発言で一気に緊張感が強まっている。
ドル円は105円割れも視野に。
 週末には欧州車に対する関税の可能性を大統領がツイート。
 本格的な貿易戦争突入の可能性がそこまで高いわけではないが
中間選挙の年だけに、選挙対策で対外的に敵を作る手法は
これまでも見られた方策だけに、今後も継続して警戒が必要か。

 週明けもややドル安優勢で始まっており下方向のリスクが大きい。
105円割れではストップも意識され、ドル売り円買いに。

【本日の戦略】戻り売り

 流れ的には戻り売り
105円割れが視野に入っているとはいえ
大台近辺から手前ではオプション取引に絡んだ買いがかなり入っているとみられ
ドル買い注文が入ると予想される。
突っ込んだ買いを避けて、戻りを丁寧に売りたい。
105円台半ばからの売りを意識。
106円に近いところまでの売り。
デイトレはもう少し早めに回転も。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。
2016年3月より株式会社みんかぶマガジン社・FX情報配信部門 部長兼 編集長
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)
はじめての人のFX(外国為替証拠金取引)基礎知識&儲けのルール」(すばる舎)がある

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