FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

ドル円は112円台半ばでの堅調な値動き続く=NY為替後半

配信日時
2018年7月13日(金)04:46:00
掲載日時
2018年7月13日(金)04:56:00

 NY時間の終盤に入ってドル円は112円台半ばでの堅調な値動きを続けている。きょうのNY為替市場でドル買いは一服しているものの、きょうは米株も反発しており、円安の動きがドル円をサポートしているようだ。午後になってパウエルFRB議長のラジオインタビューの内容が伝わっていたが、特に反応は限定的だった。議長は「経済は良好」と述べる一方で「インフレ目標は完全に達成されていない」とも言及していた。

 米中貿易戦争は出口が一向に見えないが、為替市場はドル高の反応を強めている。保護主義的な動きではあるものの、その場合のシナリオはドル高との見方も増えつつあるようだ。米経済よりも回復が鈍い他国の経済のほうが影響が大きいと見ているようだ。

 ユーロ圏は貿易問題でトランプ大統領からの圧力を受け、英国はEU離脱交渉絡みの政治リスクが高まっている。資源国通貨は商品市場で原油が急落しているほか、貿易戦争の圧力も受けている。円は相変わらず出口戦略が見えない。

 そのような中、足元の米ファンダメンタルズは好調で、FRBの利上げ姿勢に変化の兆しはない。今後も更に米国との金融格差拡大が見込まれる中、市場はドルを選択し始めたのかもしれない。

 ドル円はきょうで4日続伸だが、さすがに過熱感は否めない。過熱感を示すテクニカル指標であるRSIは73台に上昇。直近の高値である5月の水準に顔合わせしている。そろそろ逆張りで売り上がって行こうという向きもいるのかもしれないが、今回は1ヵ月以上のレンジ相場を経ての上抜けなので、もう少し様子を見たほうが得策かもしれない。

 ユーロドルは買い戻しが出ており、1.16ドル台後半まで戻している。ドル買いも一服の中、ショートカバーが出ている模様。しかし、一時1.1695ドル付近まで上昇し、1.17ドル台を試す動きも見られたものの上値を抑えられている。

 きょうはECB議事要旨が発表になっていたが、少なくとも19年夏の終わりまで金利を据え置くというガイダンスについて、「正確な見通しを提供しつつ、適切な柔軟性を維持しとたもの」と評価していることが明らかになっていた。

 市場では具体的に次の利上げはいつなのか、様々な見方が出ている。きのうは政策委員の一部に、早ければ19年7月の利上げもあり得るとの意見もあるとの報道も流れていたが、現段階では9月か10月というのがコンセンサスとなっている。特にスタッフ見通しが公表される9月が有力視されている模様。

 ポンドドルも買戻しが入っているものの上値は重く、21日線を下回って推移している。下げトレンドは継続といった印象で、EU離脱交渉に絡んでメイ政権への政治リスクも高まっており、ポンドは手を出しにくい状況が続いている。

 メイ英首相はEUとの自由貿易圏の創設など穏健なEU離脱を模索している。そのこと自体は恐らく英中銀も歓迎であろう。しかし、次回8月の金融政策委員会(MPC)では、メイ首相の穏健路線を政策決定の考慮に入れる必要はないであろう。足元の経済指標が良好で、W杯のイングランドの活躍という特殊事情もあるが、今週発表の月次GDPは堅調な個人消費で第1四半期からの回復を十分証明している。経済のファンダメンタルズだけで十分利上げは可能と思われる。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

過去記事カレンダー

2018年1月2月3月4月5月6月7月8月9月   
2017年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2016年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2015年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2012年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2011年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年 2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ