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今週のまとめ7日2日から7月6日の週

配信日時
2018年7月7日(土)07:50:00
掲載日時
2018年7月7日(土)08:00:00

 2日からの週は、リスク動向をにらんだ神経質な展開だった。週明けはリスク回避の動きが優勢。米中貿易戦争への警戒感が根強いほか、中国製造業PMIの不調、人民元相場下落やEUサミットでの移民合意をめぐるドイツ政権内のゴタゴタなどが重なった。トランプ大統領は市場に懸念にも強気の通商姿勢を変更しないだろうとのロス商務長官のコメントもあった。ただ、4日の米独立記念日の休場を挟んでリスク警戒感は一服。人民元相場がようやく下げ渋り、中国株の下げも一服。ドイツ政権内の対立はひとまず収拾されたほか、米英経済指標の改善も市場のムードを落ち着かせた。ポンドにとってはカーニー英中銀総裁の利上げ示唆発言で市場での8月利上げ観測が高まったことも買い材料に。金曜日には事前に報じられていた通りに、米国につづいて中国が関税措置の発動を発表したが、市場は織り込み済みとなった。米雇用統計は雇用者数が増加したが、失業率は上昇、賃金は伸び悩みとまちまちな結果。週全体の流れはやや円安、ドル安に傾いており、リスク回避動向はひとまず後退した。

(2日)
 東京市場で、ドル円は一時111円台をつけた。午前10時過ぎに大口買いの観測で111.06レベルまで上昇。しかし、午後に入ると株安が進むなかでリスク警戒の動きが広がり110.60台に反落。上に往って来いとなった。日経平均は一時500円超安。米中貿易戦争が重石となり中国株が下落したことが影響したようだが、はっきりとした材料はでていない。ユーロドルは1.16台で上値の重い動き。独政権内部の対立が警戒された面も。

 ロンドン市場では、リスク回避ムードが広がった。序盤は東京市場午後の流れを受けて円買いが先行、ドル円は110.60近辺へと下押し。しかし、欧州株は次第に下げ幅を縮小、110円台後半での揉み合いに。ユーロドルは1.16台前半での振幅。ユーロ円は一時128.60台まで下落もその後は129円台回復と振幅。ポンドも売りが先行したが、英製造業PMIの改善を受けて買い戻しが入った。豪ドルは週末の中国製造業PMIが弱かったことや、米中貿易戦争を懸念した売りが入った。

 NY市場は、方向感に欠ける揉み合い。ドル円は110円台後半での上下動が続いた。ユーロドルは1.15台まで一時下落も、1.16台半ばに戻した。今週の6日金曜日に米中双方の関税措置適用期限を控える中、依然として貿易問題への懸念は根強い。ロス商務長官はトランプ大統領は例え株式市場が下がり続けようとも貿易問題へのスタンスは変えないだろうと、述べた。一方、米ISM製造業景気指数は予想を上回る結果。

(3日)
 東京市場は、ドル円が111円をめぐる上下動。仲値関連の買いで111円台乗せも、その後は反転して110.70台に。米中貿易戦争に関連して市場は中国市場に神経質。人民元安が続くなかで、上海株も売りが先行。しかし、午後には一時プラスに転じる動きも。ドル円は110円台で底堅く推移した。豪ドルは堅調。豪中銀理事会では予想通りの金融政策据え置き。上海株の下げ渋りに反応した。

 ロンドン市場では、リスク選好ムードが優勢。欧州株や原油先物が堅調に推移したことが背景。上海株下げ渋りの流れが好感された。ドル円は一時110.10台まで上昇。その後は110.80近辺までとレンジ相場。ユーロは買いが先行したが、5月ユーロ圏小売売上高が予想ほど伸びなかったことで反落。ポンドと豪ドルは堅調。6月英建設業PMIが好調だったことや、サンダーズ英中銀委員が早期利上げの必要性を説いた。豪ドルは人民元相場の下落一服が下支えに。

 NY市場では、ドル売りが優勢。独立記念日前日で米株や債券市場は短縮取引となるなかで、ドル円は110円台半ばに下落。原油が反落、米株安、米債利回り低下などがドル円相場を圧迫。ユーロドルは1.16台半ばで上下動。ドイツ政治リスクが緩和したことがユーロの下支えに。ポンドは堅調。EU離脱交渉の行方は依然として不透明なものの、サンダース委員の発言など8月の利上げ期待は根強い。

(4日)
 東京市場は、調整ムードが優勢。ドル円は110円台前半へと軟化。本日は米国が独立記念日で休場となることからポジション調整の動きがみられた。中国株は朝からマイナス圏での推移となり、ドル円、クロス円が圧迫された面も。中国株の下げ渋りも110円台半ばは重い。ユーロドルは1.16台後半で小動き。

 ロンドン市場は、方向感に欠ける動き。このあとのNY市場が休場となることから、調整やフロー主導の展開がみられた。ただ、いずれも値動きに持続性はみられなかった。ドル円は110円台前半から半ばでの取引。ユーロ相場は売りが優勢。ユーロドルは1.16台前半、ユーロ円は128円台半ばへと小幅下落。一方、ポンド相場は比較的堅調。ポンドドルは1.32台を挟む振幅。ポンド円は145円台後半から一時146円台乗せ。英非製造業PMIの上昇が買いを誘った。豪ドルは東京時間の上昇を消す動き。原油先物の反落に反応した。

 NY市場は、米独立記念日のため休場。

(5日)
 東京市場では、株安もドル円はしっかりとした値動き。日経平均は一時200円超安、上海株も下落するなかで、ドル円は110.30近辺までの下押しにとどまった。午後にはユーロ円に買いのフローが観測され、ドル円も110円台後半に。イタリア財務相が、政権内でユーロ離脱を求める動きはないと発言。さらに、日本企業による欧州事業買収の報道もユーロ買いをはやした。ユーロ円は129円台乗せ、ユーロドルは一時1.17台をつけた。

 ロンドン市場では、ユーロとともにポンドも買われた。東京午後にユーロ買いが強まり、ロンドン市場でもそのまま高止まり状態に。ドル円もユーロ円とともに買われて、110円台後半の高値付近で推移。ロンドン時間に入るとポンド買いの動きが加わった。カーニー英中銀総裁が、より一層の金融政策の引き締めが必要、と発言したことが市場での8月利上げ観測を一段と強めたことが背景。欧州株が堅調な動き、NY原油先物も反発しており、全般にリスク選好圧力が優勢。豪ドルなどでも円安・ドル安の動きに。

 NY市場は、ドル円が底堅く推移。6日に米国が対中制裁関税第一弾を発動することが確認されたが、株式市場は堅調。対欧州の貿易摩擦が緩和されることが期待されたもよう。ドイツ政府は米国からの輸入車に対する関税の引き下げに支持を表明した。FOMC議事録では、貿易政策を巡るリスクが強まったと大半が指摘しいたことが明らかとなった。ただ、市場の反応は一時的にとどまった。ドル円は110円台後半での推移。ユーロドルは1.17台を挟む上下動。ポンドは反落。メイ英首相のEU離脱後の税関手続きに関する新提案に関して、ドイツが実行不可能と見ていることが伝わった。

(6日)
 東京市場は、株高円安の動き。日本時間午後1時過ぎと報じられた米国による対中制裁関税の発動に関心が集まった。事前報道通りに発動されるとネガティブな反応はほとんど見られず、ややタイミング遅れで株高の動きが広がった。上海総合指数が上昇に転じると、日経平均も大幅高に。ドル円は110.79レベルまで小幅に上昇。豪ドル/ドルも0.74台乗せへと買われた。

 ロンドン市場は、ドル売りが先行。東京午後に米中の関税発動が報じられたが、株式市場は買いで反応。欧州株も小高く推移。ロンドン序盤にはクロス円の上昇とともにユーロドルなどが買われドル売りが優勢に。ドル円も110.50台までの連れ安。ただ、値動き一巡後は米雇用統計待ちムードが広がり、レンジ内での揉み合いが続いている。ユーロドルは1.17台前半、ポンドドルは1.32台前半、ドル円は110円台後半での取引。

 NY市場は朝方発表の米雇用統計で失業率が上昇したことや、平均時給が予想を下回ったことを材料にドル売りが優勢となった。ドル円も110.40付近に下落。ただ、米株式市場が上昇しており円安の動きも手伝ってドル円は下押す動きまでは見られなかった。トランプ大統領が予定通りに対中制裁関税措置の第1弾を発令し、中国も即座に報復の姿勢を示したが、市場は意外に冷静な反応を見せている。

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