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【来週の注目材料】利上げのカギは物価が握る<米CPI>

配信日時
2018年7月7日(土)17:00:00
掲載日時
2018年7月7日(土)17:10:00

 米国の年内追加利上げペースの見通しが分かれる中で、そのカギを握る物価統計が発表されます。
 11日の米生産者物価指数(PPI)、12日の消費者物価指数(CPI)、ともに6月分です。

 特に注目度が高いのが12日のCPI。
 米国のインフレターゲットの対象はCPIではなくPCEデフレータですが、計測方法や対象の違いで水準は異なるものの、ともに消費段階での物価統計であることから、その傾向は似通っており、発表の早い(6月のPCEデフレータが発表されるのは7月31日)CPIに注目が集まる傾向があります。

 このCPI、物価上昇傾向が目立つ米国の状況に沿って、上昇傾向が著しくなっています。
 前回(5月分)まで前年比が4か月連続で上昇中で、4月から5月は+2.5%から一気に2.8%にジャンプアップする展開となりました。
 変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア部分も直近2か月は上昇しており、2.2%と好調な数字を記録しています。

 今回の予想は前年比+2.9%、同コア+2.3%と
ともに上昇するという見込み。

 PCEデフレータに比べて水準が高く出がちのため(計測方法の違い、代替品の取り扱いや、帰属家賃など住宅関係コストの参入割合などの違いから生じるものです)高水準=利上げ加速というわけではありませんが、PCEデフレータも前回5月分が+2.3%とCPI同様に4月の+2.0%からジャンプアップ。同コアも2.0%と4月の+1.8%から上昇し、デフレータはターゲットである2.0%超え、コアもターゲットに到達と、相当な好結果になっていたことから、ここからCPIがさらに上昇することで、利上げ期待を後押しすると見込まれます。

 今年の利上げ見通しは6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での参加者見通しで、年内あと2回が大勢となりました。
 しかし、金利先物市場での織り込みでは、年内あと1回以下が52%と、年内あと2回以上を上回っており、FOMCメンバー見通しほど利上げ期待が強まっていません。
 一方、大手取引所CMEが同取引所上場の先物市場動向から発表している利上げ割合CMEFEDWATCHでは年内あと1回以下の割合が46.7%、あと2回以上が53.2%とこちらはFOMC見通しに近い形に。
 とはいえ、金利市場動向からみると、割合はほぼ半々といっていい水準であり、利上げ見通しはまだ定まっておらず分かれているといっていい状況です。

 ちなみに、どちらも9月の利上げは大方の見通しとなっていますが、12月の利上げについて、実施と見送りで見通しが分かれている格好です。

 今後は、物価動向が先行き見通しのカギを握るとみられているだけに、今回のCPIへの注目度はかなり高くなっています。

 予想通り、もしくはそれ以上の物価上昇がみられると、ドル買いの勢いが強まる可能性が高そうです。
 特にCPI全体の前年比は、予想を超えると+3.0%という心理的にも大きな節目に乗るだけに、ドル高を誘いそうな状況となっています。

minkabuPRESS編集部山岡和雅

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