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今週のまとめ6日4日から6月8日の週

配信日時
2018年6月9日(土)07:50:00
掲載日時
2018年6月9日(土)08:00:00

 4日からの週は、引き続き政治面の話題に翻弄された。週前半はイタリア政局への不透明感が一服したことでユーロが買われるなどリスク選好の動き。株式市場も全般に堅調。週央には来週のECB理事会を控えて出口戦略への期待も広がった。市場の関心が金融政策やファンダメンタルズ動向に戻る兆しもあった。しかし、週後半にはトランプ大統領の米朝首脳会談を控えたけん制発言や、G7サミットを控えた通商摩擦への警戒感など政治色がぬぐえない相場となっている。週前半のリスク選好的な動きにも調整が入った。

(4日)
 東京市場、ドル円は109円台半ばから後半での取引。週末のG7財務相・中央銀行総裁会議の議長総括で米国の保護主義的な姿勢へのけん制がみられた。ドル円は朝方に109円台半ば割れとなる場面があった。その後は仲値にかけて109.77レベルまで上昇。午後は揉み合いに。ユーロドルは1.16台半ばから1.17台へ前へと堅調に推移。イタリア政局不安が一服したことが背景。豪ドルは小売売上高の強い結果で買われた。

 ロンドン市場では、欧州株高などリスク警戒感が後退。ユーロや豪ドルなどが堅調に推移。イタリア新政権がEU離脱について否定的な姿勢を示したことが好材料。イタリア債利回りは低下。ユーロドルは1.17台に乗せると1.1737レベルまで上昇。ユーロ円は128円台後半へ。豪ドルも東京時間の小売指標の強さに加えて、リスク回避の動きが下支え。ポンドは連れ高。一方、ドル円は109円台後半での揉み合い。

 NY市場では、ややドル買いが優勢。ドル円は朝方に109.35近辺まで軟化したあとは買いに転じると109円台後半へと上昇。110円台をうかがう動き。ユーロドルは上昇一服、1.16台後半へと伸び悩み。イタリア政局についてはポピュリズム政権の誕生を警戒する見方もでていた。ポンドドルは一時1.33台割れ、ポンド円も146円を一時割り込んだ。6月下旬のEU首脳会談がEU離脱交渉をめぐる正念場との見方も。

(5日)
 東京市場で、ドル円は一時110円をつけた。109円台後半での取引が続くなかで、一時110.00レベルをつける場面があった。若田部副総裁の国会答弁で追加緩和の可能性が意識されたもよう。しかし、米国債購入に付いて否定的だったことでドル買いは続かず。値幅は23銭と限定的。豪中銀は政策金利を据え置き。声明も目立った変化はみられず。

 ロンドン市場では、ポンド買いとランド売りが目立った。ポンドは5月非製造業PMIの上振れに反応、ポンドドルは1.34手前、ポンド円は147円手前まで買われた。一方、第1四半期の南アGDPが落ち込んだことでランドは下落。ランド円は8.74近辺から8.63台まで急落。豪ドルはランド安の影響もあって反落。ドル円は109円台後半での揉み合い。ユーロドルは1.17を挟み上下動と方向性に欠けた。コンテ伊首相の議会演説では内向きな政策が示されたが反応薄。

 NY市場では、ユーロ主導でドル売りが優勢。来週のECB理事会で「量的緩和終了を予断を持たず議論する」との関係者発言がきっかけとなり、ユーロドルが上昇。その他通貨にもドル安が波及した格好。序盤は、米ISM非製造業景気指数が予想を上回ったことでドル買いに反応する場面があった。ユーロドルは1.16台半ばまで下押しも1.17台を回復、この日の高値をわずかに広げた。ポンドドルもロンドン市場からの買いの流れが継続、一時1.34台乗せ。ドル円は一時109円台半ば割れ。

(6日)
 東京市場は、小動き。ドル円は109円台後半での揉み合いが続いた。レンジは19銭と限定的。前日NY市場でのドル全面安となるなかでも109円台半ば割れではすぐに買いが入っていた。ユーロ円などクロス円の買いが下支えとなっていた。豪ドルはGDPの好結果を受けて堅調。豪ドル/ドルは0.76台前半から後半に上昇。

 ロンドン市場では、円安が進行した。ドル円は上値を抑えていた110円をしっかりと超えて110円台前半に上昇。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、リスク選好的な円売り圧力に。ユーロ相場が堅調。ECB当局者らがインフレや量的緩和終了に前向きな発言。ユーロドルは1.17台後半へ上昇。ユーロ円は129円台後半へと約1円幅の上昇。ポンド円も148円近辺へと連れ高。

 NY市場は、リスク選好ムード。米株式市場でダウ平均が300ドル超高となり、2万5千ドル台を回復した。米債利回りも上昇。ドル円は、110円を挟んだ取引。あすの110円ちょうどのオプション期限設定が上値を抑えていた。クロス円は底堅く推移。売買は交錯したが、ユーロ円は129円台後半、ポンド円は147円台後半、豪ドル円は84円台前半と高値圏推移。週末のG7サミットでの米国と他国との溝が懸念される一方、米国の経済ファンダメンタルズの強さも意識されていた。

(7日)
 東京市場は、ユーロ相場が堅調。ユーロドルは1.18台乗せと堅調。ドル売り圧力を波及させた面も。ユーロ円は買い優勢も130円手前では上昇を阻まれていた。ドル円は110円台で取引を開始したが、午後には109.90近辺とやや上値は重かった。ユーロは基本的にしっかり。昨日のバイトマン独連銀総裁、クノット蘭連銀総裁などの発言を受けて来週の理事会への期待感が広がったことが背景。

 ロンドン市場は、欧州通貨の取引が活発。ユーロ買いとポンド売りが目立った。ユーロドルは1.1839レベルまで高値を広げた。ユーロ円は130円台に乗せている。一方、ポンドは軟調。EU離脱法案についてメイ首相とデイビス離脱担当相の溝が深まっているとの観測。今月下旬のEU首脳会議に向けて不透明感が高まっている。ポンドドルは1.34台割れ、ポンド円は147円台前半に下落。ドル円はオプション絡みの売買注文もあって110円を挟んでの揉み合い。トルコ中銀が大幅な利上げを発表したことで、リラ買いが強まった。

 NY市場は、ドル円が軟調。ドル売りとともに円高の動きもみられ、一時109.50割れとなった。トランプ大統領が北朝鮮問題は1回のディールでは無いと発言。あすから始まるG7サミットでの貿易問題も円買い材料に。また、南アランドやメキシコペソなど新興国通貨が下落したことがリスク回避ムードを広げた。ユーロドルは1.18付近に高止まり。一方、ユーロ円は129円台前半で上値を抑えられている。

(8日)
 東京市場は、小動き。G7サミットを控えて様子見ムードが広がった。ドル円は109円台後半で頭の重い値動き。ユーロ円は129円台半ば、ユーロドルは1.18ちょうど付近での揉み合い。日経平均は128円安と5日ぶり反落で取引を終了。豪ドルは小幅安。前日からの軟調な動きが継続。5月中国貿易収支には反応薄。

 ロンドン市場は、ドル円とクロス円がともに軟調。G7サミットを控えて欧州株や米株先物が下げており、調整ムードが広がった。ドル円は一時109.26レベルと1週間ぶりの安値水準となった。ユーロ円は128円台前半、ユーロドルは1.17台前半へと軟化。このあとのG7サミットでは米国とその他G6の通商政策の対立が鮮明になることが予想されている。

NY市場は、G7サミットを警戒した円高の動きからロンドン時間には109.20近辺まで下落していたドル円だが、米国債利回りが上昇に転じ、米株も下げ渋ったことから、NY時間に入って下げ渋った。

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