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【来週の注目】利上げ濃厚FOMCを前に直前の雇用状況は?<米雇用統計> 

配信日時
2017年12月2日(土)17:00:00
掲載日時
2017年12月2日(土)17:10:00

 12月12日、13日のFOMCで利上げがほぼ確定的となる中で、
来週はFOMC直前の米雇用統計(11月分)が8日に発表されます。
なお、第1金曜日の発表が多い米FOMCですが、基準日12日を含む週から数えて
3回目の金曜日が基本(祝日の場合は前日)なので、
今回は8日です。

 前回10月分の雇用統計は、前月比+31.3万人の予想に対して
+26.1万人と予想をかなり下回りました。
もっとも、9月分が速報時の-3.3万人から+1.8万人に
5万人以上上方修正されていることを考えると
それほど大きなブレではありません。
ハリケーンという特殊事情だけに、ある程度のブレは許容されており
影響は限定的でした。
失業率は+0.1%と予想・9月分よりも強め。
ただ、労働参加率が9月分の63.1%から62.7%に落ちている分が大きく
こちらも反応しにくい数字でした。
 物価動向との関係でこのところの注目度が高い平均時給については
前月比、前年比ともに予想及び9月分を下回る弱めの数字でした。
全体を通じると弱めという印象で
発表直後はドル売りに。
もっとも、すぐに値を戻す展開で、影響が続きませんでした。

 ドル高トレンドの勢いがあったことも要因ですが
平均時給にしてもハリケーン要因
(小売など比較的賃金が低い層の雇用者がハリケーンで減少し9月分が上昇
 10月分はその反動で弱めに)が見られたこともあり
反応がしにくかったという面も大きかったようです。

 そうした中、今回の雇用統計です。
非農業部門雇用者数は前月比+21.0万人の予想です。
前回よりも低め予想ですが、20万の大台を超えており
しっかりとした水準という印象です。

 失業率は前回と同じ4.1%見込み。
 平均時給は前月比+0.3%(前回+0.0%)、前年比+2.7%(前回+2.4%)と
かなり強めの期待となっています。

 全般に予想通りだとするとドル買いの動きが期待されます。
 実は、今回の数字がどうあれ、
今月のFOMCでの利上げ期待はまず揺るがないと見られます。

 ただ、平均時給の強さが印象付けられると、
来年以降の追加利上げ期待が広がると思われます。

 来年2月4日から始まるパウエル新議長の下でも
緩やかな利上げのペースが維持されると見られています。
ただ、FOMC参加メンバーによる見通しと、市場の織り込みには少し乖離があります。

 9月のFOMCで示されてたFOMCメンバー(議長・副議長を含む理事全員と、投票権の有無にかかわらず地区連銀総裁全員)による来年末時点での金利予想は、年3回の利上げ見通しが大勢となっていました。

 しかし、FF金利先物動向による計算では
1回もしくは2回という見通しで分かれており、3回は少数派。来年利上げ無しという見通しもそれなりにあります。

 労働市場については完全雇用に近いと指摘される中で雇用者数、失業率の影響は限定的と見られます。
注目は物価動向への影響が大きい平均時給。

こちらが予想をしっかりと上回っていると
物価の上昇圧力につながり、来年以降の利上げに圧力となりそうです。

 中長期的なドル買いの安心感につながるだけに、予想以上の平均時給の増加が見られるようだと要注意です。


minkabu PRESS編集部 山岡和雅

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