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今週のまとめ10日7日から10月13日の週

配信日時
2017年10月14日(土)07:50:00
掲載日時
2017年10月14日(土)08:00:00

 9日からの週は、前週までのドル買いが一服している。日米の株式市場が記録的な上昇となるなかで、米債利回りは定石通りには上昇していない。ドル安圧力の背景の一端には、米FOMC議事録や米金融当局者のインフレ見通しへの慎重姿勢があった。それを裏付けるように金曜日発表の9月米消費者物価指数の伸びは予想には届かなかった。円相場については、スペイン・カタルーニャ州、英EU離脱、北朝鮮問題などリスク材料について、市場の円買い反応はひとまず限定的に留まっている。株式市場の活況が円買いの動きにブレーキを掛けた面もあったようだ。

(9日)
東京市場は、体育の日のため休場。
 
 ロンドン市場は、ポンド買いが優勢。週末に発表された4-6月期の英単位労働コストが、計算方法のミスで過小評価されていたとして上方修正されたことなどがポンドの買い戻しを誘った。ポンドドルは1.31台前半から1.32台手前まで買われた。ドル円は112円台後半での揉み合い。北朝鮮への警戒感は一服。東京市場が祝日だったことに加え、NY市場がコロンブスデーで銀行が休場。株式市場などは開いているものの、為替・債券市場は基本的に休場で、取引参加者が少ないこともあって、動きが鈍くなっている。

 NY市場は、コロンブスデーで債券市場が休場。

(10日)
 東京市場は、欧州通貨が底堅い動き。ドル円は112円台後半での揉み合い。ゴトウ日のドル買い需要も値動きは限定的。北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日で上値を追うには慎重だった。欧州通貨はしっかり。ドイツの連立協議が進展していることで、安心感からユーロが買われたもよう。ユーロドルは1.17台前半から後半へと上昇。

 ロンドン市場では、ドル売りが優勢。米債利回りが前日比マイナス圏に低下したことが背景。ドル円は112円台後半から112.27近辺まで下落。ユーロドルは1.17台後半から一時1.18台乗せ。ただ、プチダモン・カタルーニャ州首相の会見や議会演説を控えて1.1780近辺へと押し戻されている。ポンドドルは1.31台後半から一時1.32台をつけた。英鉱工業生産が予想を上回ったことが下支え。

 NY市場では、ドル売りが優勢。主な米経済指標の発表もなく手掛かり材料に乏しい中、米国債利回りの下げがドルを圧迫。北朝鮮のミサイル発射実験への警戒感が根強く、トランプ大統領の税制改革への不安感も出ているようだ。ドル円は一時112円割れ。NY時間午後にはプッチダモン・カタルーニャ州首相が独立宣言を一旦見送りと表明。ユーロは買いに反応した。円相場は円安の動きをみせ、ドル円は112円台前半へ。ユーロ円は132円台前半から後半へ。

(11日)
 東京市場は、一時ドル買いも伸びず。ドル円は112円台半ばを一時上回ったが、その後は揉み合いに。米債利回り動向をにらんだ値動き。ユーロドルは一時1.18台割れも、その後は大台を回復して揉み合った。新しい材料に欠けるだけに、東京市場では突っ込んだ売り買いを手控えていた。

 ロンドン市場は、ドル売りが先行。米債利回りの低下を受けてドル円は112円台半ばから一時112.20近辺に下落、その後も112円台前半での推移。ユーロはスペイン情勢をにらんで神経質に上下動。序盤は前日のカタルーニャ州首相の独立宣言見送りを好感して買われたが、ラホイ中央政府首相の会見を控えて売り戻し。ラホイ首相は州政府の停止に向けた動きを開始する、州首相には独立宣言の有無の説明を要求するとした。ユーロ相場の値動きは一服。

 NY市場では、ドル売りが継続。FOMC議事録で「大半のメンバーは年内の利上げが正当化されると判断」との一方で、「大半のメンバーは低インフレは一時的な要因のみではない」と懸念していた。米債利回り低下とともにドル円は一時112円割れも、その後は112円台を回復。ユーロは買戻し。ラホイ首相会見を経てスペイン株は大幅上昇。ユーロドルは1.18台後半へと買われた。ポンドも連れ高。

(12日)
 東京市場は、ドル売りが優勢。米債利回りの低下を背景に、ドル円は一時112.20台まで再び下落。ユーロや豪ドルでもドル売りが優勢。豪ドルに関しては昨日のFOMC議事録でインフレ鈍化への警戒感が示されたことで、今後の利上げ期待が少し後退し、高金利通貨買いドル売りの動きが広がっている。

 ロンドン市場では、ポンドが急落。EU側の英EU離脱担当官であるバルニエ氏が「交渉は行き詰まっている」と発言したことが背景。ポンド円は149円近辺から一時147円台後半へ、ポンドドルは1.32台後半から1.3150割れまで下落。ユーロドルは1.18台半ば、ユーロ円は133円台前半と上値が重い。ドル円は米債利回りをにらんで112円台前半での上下動。

 NY市場では、ポンドが急速に買い戻し。朝方、米新規失業保険申請件数や米生産者物価指数の発表があり、ともに予想を上回る数字でドル買いも値幅は限定的。あすの米消費者物価指数と小売売上高を確認したいムードも。ポンドはNY時間昼ごろから騰勢を強めた。独紙が、あすのブリュッセルでの会合でEU側が英国が暫定的に2年間、EU単一市場へ残留する提案を行うと報じた。英国は財政的な責務は発生するものの、投票権は無いという。ポンド円は一時149円台まで反発。一方、ユーロ円は132円台へと軟化。ドラギECB総裁は、景気回復にもかかわらず賃金上昇が弱い点を指摘した。
 
(13日)
 東京市場では、ドル売りがやや優勢。ドル円は一時112円割れ寸前まで軟化。ボスティック・アトランタ連銀総裁が12月のFOMCに関して「利上げするかどうかはわからない」と発言したことが材料視された。週末の北朝鮮リスクを指摘する向きも。その後は112円台前半での揉み合い。ユーロドルが1.18台半ばを回復、豪ドルが0.78台でしっかりとなるなど、ドルは全般に軟調地合い。

 ロンドン市場は、ドル売り先行も動き一服。ドル円は112円割れから111.86近辺まで下落も、再び112円台に戻した。米債利回り動向に神経質に反応。欧州通貨はまちまち。序盤にユーロ売り・ポンド買いの動きがみられたが、すぐに反転している。ポンド円は149円台乗せから一時148.50割れ。ユーロ円は132円台で下に往って来い。ユーロに関しては今月のECB理事会での来年のQE延長についての思惑が、ポンドについてはEU離脱交渉をめぐる難航報道などに神経質に反応していた。

 NY市場は、この日発表になった米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことでドル売りが強まった。ドル円は111.70近辺まで下落。200日線をサポートに踏ん張っていたが、200日線を一時下回っている。ただ、その後発表になったミシガン大指数が予想を大きく上回り、2004年1月以来の100超えとなったことから下げ渋っている。200日線の水準は維持しているものの、きょうの米CPIを経て112円台には慎重になっているようだ。

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