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今週のまとめ9日18日から9月22日の週

配信日時
2017年9月23日(土)07:50:00
掲載日時
2017年9月23日(土)08:00:00

 18日からの週は、FOMCが相場テーマの中心だった。インフレの鈍化やハリケーンの影響などが懸念される中での発表。今回はバランスシート縮小の方針が発表されたが、市場はすでに想定済み。インパクトがあったのが、メンバーの金利見通し。年内あと1回、来年は3回と従来の見方が維持され、ドル買いの反応が広がった。米株式市場は連日の最高値更新と米景気回復の足取りが好感された。ただ、個別通貨ごとの動きも目立っていた。ドル円にとっては日銀会合後の黒田総裁会見で、強力な緩和を継続、としたことが日米金利差シナリオの再燃につながった。ドル円は一時112円台後半に上昇。ユーロとポンドは堅調さを維持。FOMCに先立って英中銀の利上げ観測やECBの出口戦略への一歩前進が示されており、ドル買い圧力を相殺している。カナダ中銀も連続利上げとタカ派姿勢だが、今週はFOMCの影響でカナダドルの上昇は一服。一方、豪ドルはロウ豪中銀総裁発言が利上げを急がない姿勢とみられて、売りが優勢。NZドルは週末の総選挙を控えて世論調査結果に神経質に反応と落ち着かなかった。FOMCに焦点が当てられるなかで、米国と北朝鮮との緊張が再び高まっており、来週にかけて注意したい材料に。


(18日)
 東京市場は敬老の日の祝日のため休場。

 ロンドン市場では、ポンドが軟調。欧州時間らしくポンドとユーロの取引が中心。先週に大幅高となったポンド相場には調整売りが入る一方で、その対価としてユーロが買われている。ポンドドルは序盤に1.36台に乗せたが、その後は1.35台前半へ、ポンド円は151円台半ばから150円台半ばへと反落。一方、ユーロドルは1.19台前半から後半へと上昇。ユーロ円は132円台後半から133円台前半で往来相場。ドル円は111円台前半での揉み合いに終始。ユーロ圏消費者物価は前月比プラスに転じたが、予想どおりの数字で反応薄。

 NY市場で、ドル円はリバウンドの流れが堅持された。主要な米経済指標の発表もない中、先週後半のリスク選好的な雰囲気が続いた。ドル円は111.65近辺まで上昇、7月27日以来の高値水準に。ユーロドルは1.1970近辺まで上昇。一方、ポンドには利益確定売りが強まり、1.34台へと一段安。ポンド円は150円台前半に下落。カーニー英中銀総裁が、利上げは緩やかなものになる、と発言したことが売りを誘った。

(19日)
 東京市場は、ドル高・円安の動き。ドル円は序盤に111.37近辺まで反落も、午後に入って前日高値を超えて111.80台まで上昇。日本の衆議院の解散総選挙見込みが強まったことで政策期待から日経平均が大幅高となった。ポンドは11月利上げ観測を背景に堅調。ポンドドルは1.35近辺から1.35台半ばへ、ポンド円は150円台半ばから151円台半ばへと買われた。

 ロンドン市場では、円安の動きは一服。ドル円は111.88レベルの高値をつけたあとは111円台半ばへと反落。ただ、欧州株の下げ渋りもあって円高の動きも限定的。ポンドは軟調。ポンドドルは1.35台割れから1.3470近辺まで下落。ポンド円は一時150.50割れと東京時間の上げを消した。先週の急ピッチのポンド買いに調整圧力がみられた。ユーロは底堅く、対ドルは一時1.20台をつけた。9月独ZEW景況感指数が予想を上回り、独連銀月報はユーロ高が生産者物価の及ぼす影響はほとんどみられていないとした。

 NY市場では、ドル相場が振幅。序盤はドル買い優勢も、午後には急速に売りが強まった。あすの米FOMC結果発表を控えて市場は神経質。ドル円は朝方、111円台前半に下落したが、中盤にかけて買い戻しが強まり111.80近辺まで上昇。FOMCは警戒されるものの米国債利回りは上昇しており、米株も最高値更新が続いた。一方、ユーロドルは朝方は戻り売りに押されたが、午後に入ると買戻しが強まり1.20台を再び回復。

(20日)
 東京市場は、FOMCを控えて方向感に欠ける取引。ドル円は111円台半ばを挟んでの振幅。引けにかけて若干ドル安が進んだが、値幅は限定的。ユーロドルは1.20台にしっかり乗せてきたものの、こちらもレンジは狭い。FOMCの結果待ちムードで、上下ともに積極的な取引が手控えられる展開。東京午後にNZドルが急伸。最新の世論調査で与党の支持率が野党を上回ったことが好感された。NZドル/ドルは0.73ちょうど近辺から0.73台後半へ。

 ロンドン市場では、ドル売りが優勢。ドル円は111円台半ばから111.23レベルまでジリ安。米10年債利回りが一時2.21%台に低下と調整される動きが上値を抑えた格好。欧州株は前日比横ばい圏からやや売られている。米株先物は小動き。ユーロドルは1.20台前半で底堅く推移も、ユーロ円は133円台後半で上値重く推移。ポンドは上に往って来い。8月英小売売上高が予想外の強い結果となりポンド買いも、すぐに売り戻された。OECDの英成長率予想が今後鈍化する見方を示した。ポンドドルは1.35台から1.36台乗せ水準、ポンド円は150円台半ばから151円台半ばでの取引。

 NY市場では、午後に発表されたFOMCの結果を受けてドル買いが強まった。予想通りに政策金利は据え置かれた一方で、バランスシート縮小開始が発表された。ただ、これについては既に織り込み。金利見通しについては、中央値は6月時点と変わらずに、年内あと1回の利上げと来年3回の利上げを見込んだ。イエレン議長は会見で、インフレ鈍化は一時的要因との見解を再度表明。今回のFOMCは予想以上にタカ派な印象で、米国債利回りが急速に上昇。ドル円は112円台を一気に回復。ユーロドルは1.20付近から1.18台に一気に下落。ポンドドルも1.34台半ばまで一時下落。

(21日)
 東京市場は、ドル高・円安の動きが継続。前日の米FOMCでのタカ派姿勢を受けてドル買いが進んだ流れを受けたもの。ドル円は112.65近辺と前日高値を更新。その後は利益確定売りが入ったが112円台半ばでの推移。ユーロドルは1.1860台まで下落したあとは1.1880台での揉み合い。いずれもドル高圏を維持した。米金利先物市場での年内利上げ確率はこれまでの5割程度から7割超へと上昇している。

 ロンドン市場でも、ドル高水準での推移。ただ、水準的にはFOMC前よりドル高だが、通貨ごとに独自の値動きをみせた。ユーロドルは1.19台乗せへと買い戻し。ECB総裁講演を控えて調整が入った。ポンドドルは1.3470台へと一段安。豪ドル/ドルは0.80台割れから0.79台前半へと下落。ロウ豪中銀総裁が、金融政策で米国に自動的には追随しない、豪ドル相場の柔軟性が利上げタイミングについてかなりの独立性を有している、としたことが利上げを急がないと判断されていた。ドル円は112.70台まで上昇。黒田日銀総裁が強力に緩和を継続するとしたことが材料視された。

 NY市場で、ドルは戻り売りに押された。ドル円は112.15近辺まで下押し。トランプ大統領が「北朝鮮への制裁を強化するつもりだ」と述べたことに敏感に反応。ただ、クロス円の上昇もあって、ドル円は200日線は維持と下値に底堅さも。ユーロドルは1.19台を回復。FOMCを通過してECBに視線が移る可能性が指摘された。ポンドドルは1.35台後半に反発、前日の下げをほぼ解消。22日にメイ英首相のEU離脱に関する演説を行う予定。
 
(22日)
 東京市場は、北朝鮮リスクで円高が一気に進んだ。北朝鮮の李外相の談話として「21日に報じられた金委員長による米国に対する史上最も強硬な対抗措置との発言は、太平洋上での水爆実験を意味する可能性」と報じられたことが背景。ドル円は112円台半ばから一時111.65近辺まで急落。ユーロ円が133円台半ばを付けるなど、クロス円でもリスク警戒の円高が進行。ユーロドルは1.19台後半へとジリ高。

 ロンドン市場は、ユーロ買い先行も次第に失速。一連の欧州PMIが好調だったことでユーロドルは1.20台乗せ、ユーロ円は134円台前半に上昇。しかし、ドラギECB総裁が金融政策について具体的に言及せず、その後は買い一服となった。逆に、ポンドは売りが先行したが中盤には下げ渋り。メイ英首相演説待ちに。ドル円は112円付近での揉み合いに落ち着いた。欧州株はプラス圏で推移。

 NY市場は方向感のない展開が続いた。米国は北朝鮮への制裁強化を打ち出したが、それに対して北朝鮮が対抗措置として、太平洋上で過去最大級の水爆実験の可能性に言及した。市場ではリスク回避の雰囲気もなくもないが、以前ほどの反応はない。市場は今週のFOMCを通過して、次の材料探しの雰囲気となっているようだ。きょうは米地区連銀総裁の発言も伝わっていたが、利上げに前向きな発言も出ていた。今週のFOMCのタカ派な印象を追認する発言もあったが、特に市場の反応は限定的となっている。ドル円は112円ちょうど付近での振幅が続いた。

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