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今週のまとめ9日4日から9月8日の週

配信日時
2017年9月9日(土)07:50:00
掲載日時
2017年9月9日(土)08:00:00

 4日からの週は、ドル安が進行した。ECB理事会では10月に今後のQEプログラムについての大枠が決定されるとしており、市場では出口戦略に向けた前進ととらえた。ユーロドルは1.20台に再び乗せ、高値を伸ばした。ドル円は107円台に突入した。週末9日は北朝鮮の建国記念日で、ミサイル発射や核実験などさらなる挑発行為が警戒されている。来週の週明け相場で再び相場がギャップを空ける可能性も指摘されている。米国にとってはハリケーンが続々と襲来する事態になっており、経済的被害が米成長に与える影響が懸念されている。債務上限の適用停止とともに予算案で合意できたことは、問題の先送りとの見方も強い。フィッシャーFRB副議長が辞任。米実体経済のリスク、トランプ政権の政治リスク、北朝鮮リスクなど内憂外患の状況になっている。米債利回りは低下の動きが続いた。ドル相場は米国内と外部環境の両面から圧迫された。


(4日)
 東京市場は、北朝鮮リスクで円高が進行。週末に北朝鮮の核実験が報道された。ドル円はオセアニア市場早朝の取引が少ない時間帯に109円台前半まで売り込まれた。その後は、109円台後半に値を戻して狭いレンジで揉み合った。日経平均は下げ幅が一時200円を超えたが、円相場はすでに急落後で反応薄。朝方対米ドルで値を落としていた豪ドルも買戻しが入りしっかり。この後の北米市場がレイバーデーで休場となっており、参加者が少ないことも、市場の様子見ムードを誘った。

 ロンドン市場は、円買いが先行も次第に押し戻される展開。ドル円は東京午後に円買いが再燃。韓国聨合ニュースが、北朝鮮のICBM試射の準備の可能性を報じたことが背景。ロンドン早朝には109.40近辺まで再び下落。しかし、オセアニア早朝の安値には達せず、その後は買い戻され109.75近辺とほぼロンドン時間の下げは解消されている。ユーロドルは1.1880近辺での揉み合いから上放れており、1.19台乗せから1.1922レベルへまで水準を上げた。先週末の下落に反動が入った格好。米国祝日を控えて早仕舞いに。
 
 NY市場は、レーバーデーの祝日で休場。

(5日)
 東京市場では、円買いが再燃。ドル円は早朝に109.84近辺まで上昇。しかし、北朝鮮が9日の建国記念日を前にICBMの発射準備を行うとの報道が入り、リスク警戒感から一気に円高に。一時109.21近辺と前日安値を下回った。豪ドルは振幅。第2四半期経常収支は赤字幅が予想を上回ったが、純輸出が予想外の黒字となり買われた。その後の豪中銀理事会では声明で豪ドル高がけん制され売り戻された。0.79台後半から半ばで上下動。

 ロンドン市場では、方向性が希薄。三連休明けのNY市場待ちのムード。ドル円は109円台前半から半ばでの揉み合い。ユーロドルは1.19を挟んだ上下動。ユーロ円も130円挟みでの取引。ドイツとユーロ圏の8月非製造業PMI確報値は速報値から小幅に下方改定されたが、目立った反応はみられなかった。ポンドと豪ドルは比較的堅調だった。ポンドには対ユーロでの買いが入っていた。豪ドルはロウ豪中銀総裁が豪ドル高警戒を示したが反応薄だった。

 NY市場では、ドル売りが加速した。週末の北朝鮮の核実験実施を受けてリスク回避が強まった。米株や米国債利回りが大きく下げる中、ドルも下落。9日の北朝鮮の建国記念日に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射も噂されており、市場も週内は北朝鮮リスクに敏感にならざるを得ないようだ。ブレイナードFRB理事はインフレ鈍化で利上げする前に基調インフレに注意すべきとした。ドル円は108円台に下落。ユーロドルは1.1940近辺まで上昇。ただ、ユーロにはECB理事会を控えた思惑が交錯し、一方的には買いにくい面も。

(6日)
 東京市場では、ドル円が軟調に推移。前日のNY市場で108円台まで値を落とした流れを受けて、朝方に108円台半ばを付けた。しかし、108円台前半にかけては買い戻しが意識され、揉み合いに移行した。ユーロドルは1.19台で底堅い動き。北朝鮮リスクを意識したドル全面安の流れが継続も、値幅は限定的だった。日経平均は3日続落。

 ロンドン市場では、円高が一服。108円台後半で揉み合うなかで一時108.45近辺まで下押しされたが、すぐに買いが入る展開。取引中盤には108.95近辺までショートカバーされた。北朝鮮情勢に神経質となるなかで円買いが入ったが、トランプ大統領が法人税15%への引き下げを主張との報道がドル買いを誘った面も。ユーロドルは一時1.1950近辺まで買い先行。ポンドも追随して堅調。一方、豪ドルは上値が重い。豪GDPが予想をやや下回ったことが尾を引いた。

 NY市場は、後半にかけてドル買いが優勢。北朝鮮問題への警戒も一服しており、米株や米国債利回りも上昇する中、ドルも買い戻しの流れ。ただ、フィッシャーFRB副議長の辞表提出が伝わると売りが強まる場面も。ドル円は一時108.75近辺に軟化したが、午後になってトランプ大統領と米議会がハリケーン「ハービー」救済への歳出と債務上限引き上げを抱き合わせる暫定措置で合意と伝わると109.35近辺まで上昇。ユーロドルは1.19台前半から半ばと高値圏を維持。カナダドルが急伸。カナダ中銀が予想外の追加利上げを発表したことに反応。カナダ円は一時89.80近辺まで一気に200ポイント急伸した。

(7日)
 東京市場は、小動き。ドル円は109円台前半と前日NY市場の水準で揉み合った。北朝鮮リスクは残っており、上値は重い印象。一方、日経平均がプラス圏で取引を終えるなどリスク警戒は一服。この後ECB理事会を控えるユーロは1.19台前半でもみ合い。声明などの内容次第の面があり、様子見ムード。

 ロンドン市場では、ECB理事会を控えてユーロ買いが先行。ロンドン勢の参入とともにユーロドルは1.19台前半から上昇開始。ECB理事会前には1.20台目前まで買われた。ユーロ円も130円近辺から130円台後半へと上昇。ポンドや豪ドルもユーロに追随して買われ、取引中盤には勢い付く場面も。ドル円は109円割れ108.83レベルまで小安い。NZドルは一時急落。9月23日の総選挙を控えて世論調査で野党のリードが広がったと報じられたことに反応。


 NY市場は、ドル売りが強まった。朝方はECB理事会を受けてユーロドルが1.20台後半へと上昇。今週の高値を更新。ドラギ総裁会見で、次回10月の理事会での出口戦略の具体策発表を示唆したことが背景。ユーロ高への警戒も示されたが、為替市場は反応薄だった。米国ではハリケーン「イルマ」への警戒感が高まっている。すでに甚大な被害がでており、週末にはフロリダ州に上陸する恐れがある。前日の「ハービー」とあわせて第3四半期の米GDPへの影響を心配する声が高まっている。米新規失業保険申請件数の上昇はハービーの影響とみられた。リスク警戒が高まるなかで、ドル円は一時108円ちょうど付近まで下落し年初来安値を更新。

(8日)
 東京市場では、午後にドル安・円高が加速した。ドル円は108円台前半での揉み合いから午後2時ごろに一気に値を落とした。米債利回りの低下やメキシコ南部湾岸近くで発生したM8.0の大きな地震が背景とみられる。ドル円は108円を割り込んで、107.60台まで下押し。ストップ注文が発動していた。ユーロドルは一時1.2092近辺まで上昇。

 ロンドン市場は、円高とドル安が進行。ドル円は取引中盤には107.36近辺に安値を広げた。ユーロ円は129円台半ばへと軟化。欧州株は売り先行で取引開始も、次第に下げ渋り。ユーロドルは1.20台前半へと反落したあとは1.20台半ばでの推移。やや利益確定売りがでたもよう。一方、ポンドドルは1.32近辺へと上昇が勢いづいた。関係筋によるとECBはQEについて4つのシナリオを検討中であるという。バイトマン独連銀総裁は、ユーロ圏の景気回復に自信を見せたが、インフレについては不透明性が極めて高いとした。

NY市場はドル売りが一服。米国債利回りや米株が上昇に転じたことからドルも買い戻されている。きょうのドル円は107円台前半まで急落し年初来安値を更新していたが、NY時間に入って108円台まで戻す場面も見られた。

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