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【来週の注目】米消費者物価指数は依然弱め

配信日時
2017年9月9日(土)17:00:00
掲載日時
2017年9月9日(土)17:10:00

 月19日、20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、来週は物価統計が注目を集めそうです。

 今月1日の米雇用統計は弱めに出たものの、中期トレンドとしての雇用市場の堅調地合いが崩れるほどではなく、今後の金融政策変更のカギは物価動向となりそう。
 ハト派で知られるブレイナード理事が5日の講演でインフレが軌道に乗るまで追加利上げに慎重と発言しており、今後の物価動向への注目がかなり強まっている印象です。

  先月31日に発表された7月のPCE(個人消費支出)デフレータは、前年比1.4%と、インフレターゲットの2.0%にまるで届かない水準に。
今後どこまで回復してくるのかが、今月のFOMCでのバランスシート正常化の決定、年内あるのかどうかの見方が分かれる追加利上げの可能性に影響を与えると思われます。

 そうした中、今週は13日に生産者物価指数(PPI・8月)、14日に消費者物価指数(CPI・8月)が発表されます。
特に消費者物価指数は水準こそPCEよりも高めに出ますが、トレンド的にはPCEデフレータに似た傾向を示すため、インフレターゲットの対象であるPCEの先行指標として注目を集めています。

 予想はPPIが前月比+0.3%、前年比+2.5%、同食品とエネルギーを除くコアは前月比+0.2%、前年比+2.1%と、いずれも7月分を上回る数字が期待されています。
CPIの予想は前月比+0.3%、前年比+1.8%とこちらもともに7月分を超える数字ですが、食品とエネルギーを除くコアに関しては、前月比こそ+0.2%と7月分を上回っていますが、前年比は+1.6%と7月分を下回る数字が見込まれています。

 8月はガソリン価格が7月と比べて3%以上上昇しており(全米全種平均・EIAデータより)、
全体の物価を押し上げたものの、コアだとそこまで強くない数字という印象です。

 全体の前年比1.8%という数字は2%というターゲット水準と比べてそれほど低いものではありませんが、ラスパイレス指数を用いるCPIに比べて、ターゲットの対象であるPCEデフレータはラスパイレス指数とパーシェ指数の幾何平均となる分、どうしても低く出がち(そもそもの対象が違うため、常にではありませんが)。
CPIですら届いていない以上、PCEはかなり厳しいという印象が広がり、ドルの重石となる可能性があります。

 さらに、FRBのフィッシャー副議長が辞表を提出し、10月中旬には職を辞す見通しとなっています。
 
 今回のFOMCは参加しますが、年内利上げの可能性を考えた時に、中立派の同氏が抜けることは厳しい見通しにつながりそう。

 予想もしくはそれ以下の数字が出てくると、ドル売りの動きに拍車がかかる可能性があります。


みんかぶ「KlugFX」山岡和雅

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