FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

イルマ警戒でドル円は一時年初来安値更新 ユーロ高けん制も反応なし=NY為替概況

配信日時
2017年9月8日(金)06:12:00
掲載日時
2017年9月8日(金)06:22:00

 きょうのNY為替市場は本日もドル売りが強まっている。朝方はECB理事会に市場の注目が集まっていたが、それを通過してドルは更に下値模索を加速させた。

 米国債への逃避買いが強まり利回りの下げが止まらない中、10年債は年初来の最低水準を更新。それを受けてドル円はストップを巻き込んで一時108円ちょうど付近まで下落し年初来安値を更新している。

 米国ではハリケーン「イルマ」への警戒感が高まっている。カリブ海を北西に進んでおり、勢力は最大級の「カテゴリー5」に発達。既に通過したカリブ海の諸島では甚大な被害が出る中、週末にはフロリダ州に上陸する恐れがあり警戒されている。

 今回のイルマの米経済に与える影響について1250億ドルの被害を見積もる向きもいるようで、先日の「ハービー」とあわせて第3四半期の米GDPへの影響は免れないとの見方も多い。実際、この日発表された新規失業保険申請件数がハリケーン「ハービー」の影響で急上昇していた。

 上記いずれも週末に向けたリスクとして警戒されており、米国債買い・ドル売りに繋がった模様。

 一方、ユーロドルはこの日のECB理事会を受けて1.20ドル台に上昇。政策は据え置きだったもののドラギ総裁が会見で、次回10月の理事会での出口戦略の具体策発表を示唆したことでユーロは買いに弾みがついた。一部ではECBは12月まで具体的な計画を決めないとの観測報道も流れていたことから、10月発表の可能性に言及したことはユーロにとってはポジティブ・サプライズとなった模様。

 同時にドラギ総裁はユーロ高について「最近のユーロのボラティリティの高まりは不確実性の源泉。将来の政策決定には為替も考慮する必要がある」と述べるなど、ユーロ高への警戒感を予想以上に強調していたものと思われる。来年から開始する出口戦略は予想以上に緩やかなものになるのではとの見方から欧州債市場では利回りが低下した。

 ただ、為替市場は聞く耳を持たなかったようだ。ドラギ総裁がユーロ高けん制を強めてもユーロの買いは続くとの見方も少なくなかった。インフレ鈍化によるFRBの利上げ期待の後退や、トランプ政権への不信感などからドルに手を出しにくい中、結局、ユーロへの資金流入をしばらく続けざるを得ないとの見方が根強いのもしれない。

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美

過去記事カレンダー

2017年1月2月3月4月5月6月7月8月9月   
2016年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2015年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2014年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2013年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2012年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2011年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2010年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2009年1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2008年 2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ

URL変更のお知らせ

KlugFXのURLはhttp://klug-fx.jpへ変更となります。お気に入りやブックマークなどに登録されているご利用者さまは、お手数ですが下記の新URLへの変更をお願いいたします。

http://klug-fx.jp