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今週のまとめ8日14日から8月18日の週

配信日時
2017年8月19日(土)07:55:00
掲載日時
2017年8月19日(土)08:05:00

 14日からの週は、方向性が目まぐるしく転換した。ドル円は109円割れから111円手前で上に往って来い。ユーロドルは1.17台を中心として方向感がはっきりせず。ポンドドルは一時1.28台と売りが優勢だった。

 リスク動向面では、週初は北朝鮮がグアムへのミサイル発射を見送るとしたことでリスク選好の動きが優勢。しかし、トランプ大統領の白人至上主義に対する発言が波紋を呼び、製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムを解散につながった。加えて、スペインでのテロ事件発生がリスク回避につながった。株安とともに円高圧力が広がっている。

 米ファンダメンタルズ面では米小売売上高の上振れが好感されたものの、FOMC議事録でインフレ鈍化は特異な要因としている一方で、大半が2%を下回るインフレは予想以上に長引くと予想、としたことがドル相場を圧迫。一時回復した年内利上げ観測も再び弱含んでいる。

 ユーロ関連では、テロ事件とともにECB議事録でのユーロ高けん制の内容や、来週のジャクソンホール会合ではドラギECB総裁は新たな政策について言及しないとの一部報道がユーロ相場を圧迫した。ポンドは7月の消費者物価指数の伸びが予想を下回り、利上げ観測が後退した。


(14日)
 東京市場は、円売りが優勢。先週末に円高・ドル安が一服しており、週明けもその流れを受け継いでいる。ドル円は109.65近辺、ユーロ円は129.65近辺などへと上昇した。朝鮮半島の有事への警戒感や、この日発表された弱めの中国小売売上高や鉱工業生産指数には反応薄だった。4-6月期の日本のGDPが堅調だったが、日経平均は続落と相場には不安定さが残った。

 ロンドン市場では、リスク回避相場が一服。ドル円は一時109.80近辺まで一段高。週明けの欧州株式市場は反発して取引を開始、米債利回り上昇などリスク動向は改善。ドル買いの面もみられており、ユーロドルは1.18台割れ、ポンドドルは1.29台後半へと下落。ユーロ円は129円台後半から半ば、ポンド円は142円台で上に往って来い。6月ユーロ圏鉱工業生産は事前予想を下回ったが反応薄だった。豪ドルは上値が重い。副首相の二重国籍問題が不安材料。

 NY市場でも、ドル買い戻しが優勢。米経済指標の発表が無い中、先週に警戒感が強まっていた北朝鮮問題への懸念がきょうは一服。ティラーソン米国務長官やマティス国防長官が外交解決を優先するとコメントしたことが懸念を緩めていたようだ。ドル円は109円台後半、ユーロドルは1.17台後半とドル高推移。 
 
(15日)
 東京市場は、円売りが強まった。ドル円は110円台を回復し110.40台まで上昇。ユーロ円は130円台をつけた。クロス円全般に上昇している。北朝鮮の国営メディアが金朝鮮労働党委員長が米領グアム近海へのミサイル攻撃を見合わせると決めたと報じたことが、円売りを誘った。日経平均は大幅高。

 ロンドン市場では、ポンドが下落。この日発表された7月の英消費者物価指数が予想を下回ったことが背景。ポンドドルは1.2910近辺へ、ポンド円は143円乗せから142.50割れへと反落、142.10近辺まで下押しされた。その他主要通貨では円売り一服。ドル円は110円台前半での揉み合い。ユーロ円は130円台に乗せたあとは129.40近辺まで反落。米小売売上高の発表待ちモードに。

 NY市場では、ドル買いが優勢。7月の米小売売上高が前月比+0.6%と今年一番の上昇率となった。自動車関連の伸びが牽引。百貨店も増加に転じた。これを受けてCMEフェドウォッチで年内利上げ確率は五分五分まで回復。ドル円は110.85近辺まで上昇。ユーロドルは一時1.16台に下落。ポンドは引き続き弱く、対円は141円台まで一時下落。

(16日)
 東京市場は、小動き。ドル円は110円台後半で揉み合った。北朝鮮リスクの後退によって円買いが巻き戻されたが、北朝鮮は来週の米韓合同軍事演習に神経を尖らせている。昨日の米小売売上高は堅調だったものの、米金融政策見通しに大きな変化は見られなかったとの声も。ユーロ円は129円後半、ポンド円は142円前半で小動き。

 ロンドン市場では、円売りが先行したが、次第に値動きは一服。ユーロとポンドが激しく上下動したことやドル円の上昇が111円手前までに留まったことなどで、取引中盤にはリスク選好的な円売りには調整が入った。ユーロは一時急落。ドラギECB総裁が来週のジャクソンホール会合で新たな政策を発表しないとの関係筋発言が報じられたことが背景。ユーロ円は129円台後半へ下落。一方、ポンドは堅調。この日発表された雇用関連指標が強かったことが背景。ポンド円は一時143円台をつけた。

 NY市場では、ドル売りが広がった。FOMC議事録では、インフレ鈍化は特異な要因としている一方で、大半が2%を下回るインフレは予想以上に長引くと予想していたことが明らかとなった。、一部からはインフレの下振れリスクが指摘された。議事録発表前にトランプ大統領が製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムを解散したこともドル売りを誘っていた。ドル円は110円台後半から一時110円ちょうど近辺まで下落。ユーロドルは1.16台から1.17台後半へと上昇。CMEフェドウォッチで年内利上げ確率は4割台へと低下。

(17日)
 東京市場は、ドル売りが先行。ドル円は序盤に109.67近辺まで下落。前日のトランプ政権の混乱やFOMC議事録でのインフレ鈍化への懸念などを受けたドル売りが継続した。その後は値動きは落ち着き、午後にはもみ合いに終始。7月の豪州雇用者数は予想を上回ったが、正規雇用が減少したことで豪ドルは上下動。ただ、売りは限定的に留まった。

 ロンドン市場では、ユーロが軟調。ECB議事録でユーロ高の行き過ぎリスクに警戒感が示されたことが背景。ユーロドルは発表前から売りが先行し1.17台後半から発表後には1.16台後半へと下落。ユーロ円128円台半ば、ユーロポンド0.90台後半などへ下落するなどユーロは全面安となった。その他主要通貨では調整的なドル高の動き。ドル円は110円台前半に上昇。ポンドドルは1.28台半ばへ下押し。ただ、ポンドは7月英小売売上高が前月比で予想を上回り比較的底堅い推移だった。

 NY市場では、ドル円が急落。米インフレ鈍化への懸念やトランプ政権への不透明感が強まっておりドルは売りに押された。オバマケア廃案と代替案を成立させることができず、トランプ政権が掲げる経済政策の実行力に市場からも懐疑的な見方が広がっている。バルセロナのテロの影響も加わって米株が大幅安となったことや、米国債利回りも下げたことでドルは再び売りのスイッチを点火したようだ。ドル円は109円台半ばまで急落。ユーロドルは1.17台に買い戻された。

(18日)
 東京市場では、朝方に円高が進行。前日NY市場でのトランプ政権への不信感や米債利回り低下などを受けてドル売りが進む展開が継続。ドル円は一時109.30近辺まで下押し。その後hは109円台半ばまで戻した後、揉み合いが続いた。来週初めに米韓合同演習を控える中で北朝鮮リスクも意識され、ドルを買いにくい面も。ユーロドルは1.17台前半での推移。ポンドドルは1.29台へとしっかり。

 ロンドン市場では、円高が進行。ドル円は一時、8月11日以来の109円割れ、ユーロ円は7月6日以来の128円割れとなった。欧州株は全面安商状で取引を開始。昨日発生したスペイン・バルセロナでのテロ事件が欧州での地政学リスクとして意識されている。ユーロドルは1.17台半ば、ポンドドルは1.28台後半から1.29台をうかがう動き。

 NY市場はリスク回避の雰囲気が後退し円高の動きが一服している。要因はバノン主席戦略補佐官の辞任が伝わったことで、ドル円は108.60近辺まで下落していたが、109円台に戻している。ただ、上値は依然として重い。

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