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海外FXの選び方
海外FXは、どうやって選べば良いのでしょうか?ここでは海外FXの選び方について解説します。
海外FX選びのポイント
1.海外FXはスプレッド重視
ハイレバレッジトレードが可能になる海外FXでは、必然的にデイトレードやスキャルピングトレードなどの短期取引が多くなります。短期取引であればあるほど、スプレッド幅が重要になるのです。取引回数が増えてしまう短期トレードではスプレッドが狭ければ狭いほどコストを抑えられ、利益を上げられる可能性が高くなるからです。
スプレッドを見るときに注意しなければならない点は「最小スプレッド」と「平均スプレッド」の違いです。
- 「最小スプレッド」の場合は「米ドル/円 1.0pips~」となっていても、状況に応じて2.0pipsにも、3.0pipsにもなってしまう可能性があるのです。
- 「平均スプレッド」の場合は、指標発表時などスプレッドが広がってしまうケースも加味した平均値になるので、「平均スプレッド」が狭い海外FX会社であればあるほど、狭いスプレッドでトレードができることになるのです。
- 「リアルタイムスプレッド」を提示している海外FX会社もありますが、リアルタイムではその時だけのスプレッドの狭さである可能性があるので、参考にはできないのです。
海外FX会社の中でも、「最小スプレッド」と「平均スプレッド」を併記している会社は、スプレッドの狭さにも自信を持っている透明性の高い会社と判断することが可能です。
また、取引手数料はほとんどの海外FX会社で無料ですが、ECN口座等、最近では取引手数料を有料にして、その分スプレッドをさらに狭くする口座が増えてきています。通常口座で「取引手数料無料で米ドル/円 1.0pips~」でも、ECN口座は「取引手数料が3ドルで米ドル/円 0.1pips~」という形です。
取引手数料が片道3ドルの場合、往復で6ドルです。これはスプレッドに換算すると0.6pipsなので、スプレッド0.1pipsと合わせると0.7pips~でトレードができることになるのです。
取引手数料が有料の場合は、合算してできあがりのトレードコストで比較すると良いでしょう。
また、通貨ペアが「米ドル/円」ではなく、自分の取引をする主軸の通貨ペアが決まっている場合は、その通貨ペアのスプレッドを比較する必要があるのです。スプレッドは取引量が多い通貨ほど、条件の良い価格でトレードができるため、オーストラリアの顧客を多く抱えるオーストラリアの海外FX会社の場合は豪ドル関連の通貨ペアでスプレッドが狭いということがあるのです。
2.約定力と約定スピード
海外FXというハイレバレッジ取引では約定力・約定スピードも重要な比較ポイントです。注文時と決済時(約定時)の価格がずれてしまったら、すべった分のコストはトレーダーが負担しなければならないのです。
いくらスプレッドが狭くても、約定力が低くて、スリッページが多く発生してしまうFX会社では、トレードコストは増えてしまうのです。
約定力
約定力というのは、執行率・約定率などで比較することができます。
95%を超えていれば、約定力の高い海外FX会社と言えるでしょう。
日本国内のFX会社の場合、約6割のFX会社は約定率が85%以下なのです。
約定率が低いと、約定せずに約定拒否(リクオート)になっているということになるのです。
約定スピード
注文を出してから約定するまでのスピードのことを約定スピードと言います。
約定スピードは、コンマ秒単位で計測することができ、比較することができます。
当然、約定スピードが早ければ早い会社ほど、スリッページが発生しにくくなるのです。
約定スピードは取引ごとの瞬間瞬間のスピードで比較するのであはなく、平均値の約定スピードで比較すると良いでしょう。
約定スピードを決める要素というのは、海外FX会社のサーバーの処理能力とインターバンク市場のサーバーとの距離によって決まります。多くの海外FX会社がサーバーのデータセンターをニューヨークやロンドンに置いているのは、インターバンクの銀行のサーバーが多いからなのです。光の速さでも、注文から注文執行のサーバーの距離によって差が出てくるのです。サーバーのレイテンシー(転送要求を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる、通信の遅延時間)が小さい海外FX会社がおすすめです。
執行率が高くて、約定スピードの早い海外FX会社がおすすめということになります。
3.信託保全
日本のFXの場合は、信託保全が義務化されましたが、海外FXの場合は、海外FX会社によって信託保全の方法が違ってきます。分別管理だけのところもあれば、2万ユーロまでという信託保全をしているところも、全額信託保全をしているところもあります。取引額が多くなればなるほど、海外FX会社の信用や信託保全の状況などに気を配る必要があります。
少なくとも、「2万ユーロまでという信託保全」など上限が設定されていても、信託保全の海外FX会社を選ぶと良いでしょう。
4.ECN口座を利用するか?どうか?
ECN口座というのは、電子取引所取引のことを言います。ECNの場合は、日本での株式売買の取引方法と同じで、オンライン上のトレードプラットフォームで、売り手と買い手が注文を出し合って、価格が折り合ったところで注文が成立する形のFXトレードなのです。
取引相手が見える形になるため、トレード時にも気配値や板情報を見ることができます。
他のトレーダーの動向という判断指標が加わることになるのです。
また、ECN口座の場合は大量の注文をしたとしても、段階的に約定することになります。STP取引相手の注文が少なければ希望の大口注文に対応できずに約定拒否ということもありうるのです。しかし、ECN口座の場合は段階的に買い手や売り手がいるので、価格に違いは出てきますが約定することができるのです。大口投資家にもおすすめの取引方法です。
さらにECN口座は取引手数料が有料でスプレッドが狭い形のプランになっているものがほとんどです。海外FX会社は電子取引所を運営している仲介者として、手数料をもらうという考え方なのです。取引手数料とスプレッドを合算しても、STP取引のスプレッドよりもトレードコストが安くなるケースがあるのです。
上級者には重要ではないが、海外FX初心者にとっては重要なポイント
1.日本語サポート
どの海外FXでも、日本語のサポートというのは導入しているのですが、日本語対応のレベルが大きく違うのです。
- 日本人スタッフが複数名在籍し、電話もメールもサポート対応してくれる海外FX会社
- 日本人スタッフが1名在籍し、メールのみのサポート対応をしてくれる海外FX会社
- サポートはなく、取引システムやウェブサイトのみ日本語対応ができている海外FX会社
というような形で日本語サポートにもレベルがあるのです。最低でも、日本人スタッフがいて、メールサポートが可能な海外FX会社を選ぶとよいでしょう。
当サイトで紹介している海外FX会社は、日本人スタッフが在籍している会社がほとんどで、日本人スタッフがサポートしてくれます。
2.入金ボーナスとキャッシュバック
初心者であれば、勝つ可能性よりも、負ける可能性の方が高くなってしまいます。そんなときに心強いのが入金ボーナスです。
例えば、2015年8月現在のXMエックスエム(旧XEMarkets(TradingPoint))の場合は
- 5万円入金した場合
15,000円の入金ボーナス
30ドルの口座開設ボーナス
と本来なら、5万円の証拠金が、約7万円近くまで増えることになります。2万円ももらえるのです。初心者であれば、ボーナスが手厚い海外FX会社を選ぶとよいでしょう。ボーナスはそのまま出金はできないのですが、証拠金として利用して儲けた分は出金することも可能です。前述した例の場合、本来は元手の5万円がなくなってしまったらゲームオーバーですが、まだ2万円分のボーナスを証拠金としてトレードを継続して、取り返すことが可能になるのです。
上級者の場合は、取引額も高額になるため、ボーナスよりもスプレッドや約定力の方が重要になります。
3.最低取引数量と最低入金額
初心者の場合は、いくらから取引が可能なのか?を確認しなければなりません。これが高すぎれば予算よりも、大きな取引しかできなくなってしまうからです。
例えば、2015年8月現在のXMエックスエム(旧XEMarkets(TradingPoint))の場合は
- 5ドルが最低入金額(約500円)
- ミニマム10ロット(10通貨単位)
つまり、500円玉1枚で海外FXを楽しめるのです。レバレッジも500倍以上の会社が多いので、500円であっても、25万円分のトレードが可能になるのです。
さらに最低取引量も、日本国内のFX会社の場合は1万通貨が基本になっています。最近では1000通貨単位でトレードができる会社も増えてきていますが、それでも、海外FX会社の10通貨には到底かなわないのです。
海外FXには追証もないため、証拠金以上に損をすることはありません。それだけ気軽にできるのが海外FXなのです。