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海外FXのデメリットは?
海外FXのデメリットとは何でしょうか?ここでは、海外FXのデメリットについて解説します。
1.海外FXのハイレバレッジは、メリットでもありデメリットでもある
もちろん、ハイレバレッジというのは大きなメリットです。国内FX会社の場合は個人投資家なら25倍でしか取引ができないところを海外FX会社であれば最大1000倍までのレバレッジをかけることができるのです。
資金が同じ1万円でも、1000万円分のトレードができる海外FX会社と25万円分のトレードしかできない国内FX会社、どちらの方が稼げる可能性が高いのかは言うまでもありません。しかし、レバレッジが高いということはそれだけ必要な証拠金維持率もすぐに割ってしまうことになります。
国内FXでも、海外FXでも、レバレッジが違っていても損をする可能性があるのは証拠金の範囲内で、同じ1万円です。(国内FXは追証があるたため、証拠金以上に損をする可能性があります。)
しかし、レバレッジが高ければ高いほど、強制ロスカットされてしまうpips数が少ないのです。高いレバレッジはメリットでもありますが、すぐにロスカットされてしまうデメリットも内在しているのです。
2.海外FXの方がスプレッドが広い
国内のFX会社の場合、スプレッドが狭い業者であれば「0.3銭~」というFX会社もあるぐらい、スプレッドが狭くなっています。
海外のFX会社の場合は、スプレッドは「1.0pip~(1.0銭~)」が相場なので、国内FX会社よりも広い形になっています。
これがデメリットと言えばデメリットなのですが、なぜこのようなことが起こるかというと取引方法の違いがあるからなのです。
- 国内FX会社 → OTC取引(店頭取引) → 投資家の注文通りに通貨の売買をしない
- 海外FX会社 → NDD取引(STP・ECN) → 投資家の注文通りに通貨の売買をする
驚かれる方も多いのですが、国内FX会社の場合は投資家がプラットフォームから注文を出したとしても、実際に注文通りには国内FX会社はその通貨を購入しないのです。
カジノでの胴元(親)や競馬での呑み行為に例えられることが多いのですが、国内FX会社は注文を自分が呑むのです。
- 投資家が利益を出す → 国内FX会社が損をする
- 投資家が損をする → 国内FX会社が利益が出る
という形になっています。実際にはトレードをしないからこそ狭いスプレッドでサービスが提供できているのです。
海外FX会社は投資家の注文通りに通貨の売買をする取引方法です。あくまでも仲介者に徹して、その手数料としてスプレッドを受け取るため、1.0pipsが限界ラインなのです。
これはデメリットでもあるのですが、一方で国内FX会社のように投資家との利益相反が発生しないというメリットもあるのです。
3.日本語サポートが増えてきているが、一部はわかりにくい。
日本語でのサポートが増えてきており、メールやチャットでの日本語対応も、日本人スタッフが対応してくれるケースがほとんどで、海外業者であるストレスを感じることはほとんどないのですが、日本国内のFX会社を利用しているときと比較すると、日本語訳が少し間違っていたり、一部の決済画面のみ英語表記で合ったりと完全に日本語化とまではいかないのです。
4.出金時に、日本の銀行口座に戻すのには海外送金の手数料がかかる
入金時には手数料無料のクレジットカードで入金する方法があるので、手数料はかからないのですが出金する際には海外送金を選ぶ必要があります。海外送金で出金する場合には1回2,000円~3,000円ほどのコストがかかってしまいます。
ネッテラーなどの国際決済サービスを利用すれば、日本の銀行口座に移すのには1,000円程度の手数料で可能です。ネッテラーなどの国際決済サービスをメインの資金管理口座にして、日本の銀行口座にはまとまった資金の出し入れが必要な時のみに限定すると良いでしょう。国際決済サービスから海外FX会社の入手金には手数料がかかりません。
5.国内FX会社と違って分別管理・信託保全が業者の任意になっている
日本国内のFX会社の場合は、金商法という法律によって信託保全が義務化されています。信託保全というのはFX会社が倒産しても顧客資産が保全されることを意味しています。投資家はFX会社の倒産を気にせずトレードをすることができるのです。
海外FX会社の場合は、共通の法律がありません。認可を受けている国のルールで信託保全を義務化しているところはあるものの、世界共通ではなく、あくまでも海外FX会社自信の取り組み次第になっているのです。
海外FX会社によって、信託保全をしているところ、上限ありで信託保全をしているところ、分別管理だけのところなどがあります。資産管理方法は海外FX会社を比較する場合には注意して比較することが必要になります。