GBPUSD（英ポンド／米ドル）為替分析・為替予想レポート速報2025/6/12

現状の為替変動の要約

• GBPUSDは1.35～1.36の範囲で取引中。
• 英国の雇用状況が軟調で、投資家のリスク回避が強まる。
• ドルは相対的に強く、USD/JPYは145円台で推移。
• 経済指標の発表が控えており、ボラティリティに影響。
• 技術的分析によると、今後の上昇余地は限られているとの見方がある。

現状の為替変動の概要

GBPUSDは最近の取引で1.35～1.36のレンジ内で推移し、相対的に安定した動きを見せています。米国の金利動向が影響し、強いドル環境が続いている中、GBPは軟調な英国経済指標（特に雇用データ）に引きずられる形で下向きプレッシャーにさらされています。例えば、英国のRICS住宅価格指数は予想よりも悪化し、ポンドにさらなるネガティブなインパクトを与えました。

また、今年に入ってから英国の経済回復は見込まれていますが、最近の経済指標が示しているように、その回復速度は鈍化している模様です。これにより、投資家のリスク回避傾向が強まる中、ポンドは厳しい環境に置かれてスムーズな上昇が難しいかもしれません。

さらには、米国のCPI（消費者物価指数）の発表も控えており、この経済指標が公表されることで為替市場は短期的に揺れ動く可能性が高いです。投資家はこの発表を通じて、ドルの強さと英国の経済状況を一層注視する必要があります。

全体として、GBPUSDは上昇の余地もありますが、強いドル圧力と英国の経済指標の軟調さが影響し、今後も厳しい局面が予想されます。

今後、為替が上昇するのか？下降するのか？の予想

今後のGBPUSDについては下降の傾向が強いと予想されます。理由として、以下のポイントが考えられます：

1. 経済指標の悪化：英雇用データが引き続き悪化する場合、ポンドに対する信頼感が低下し、さらなる下落を誘発するでしょう。
2. 米国の経済回復：米国経済が安定的な回復を続けている中で、ドルは安全資産としての選好を受けて強圧的です。このため、投資家はリスク回避にシフトする可能性があります。
3. ボラティリティの変化：経済指標発表に伴う市場のボラティリティが上がるため、短期的には価格の変動が激しくなる見込みです。
4. 技術的な抵抗レベル：過去のチャート分析において、1.37付近で抵抗レベルが強いことが示されています。そのため、上昇する場合でも難しい局面に差し掛かる可能性があります。

全体的に見て、GBPUSDは短期的には横ばいから下落にシフトする可能性が高く、その後の経済指標によりさらなる確信を持って動くことになるでしょう。

評価：（-4）

予想解説

長期的なトレンドに目を向けると、GBPUSDはポンドの弱さ、特に英国の経済指標が期待を下回ることが続く限り、強い下方向の圧力に直面するでしょう。米国のドルは高金利環境にあり、リスクオフの際には安全資産としての選好が高まります。このため、GBPUSDのさらなる下落が続くと予想されます。また、最近のテクニカル分析でもサポートラインが割れ込む可能性が指摘されています。特に短期的には注意が必要であり、経済指標の発表の影響を受けやすい時期でもあります。

投資家としては、下落するトレンドに対して慎重なアプローチで、エントリーと保証（損切り）の戦略を見直しておくのが賢明です。ポジションを持つ場合には経済指標の発表に細心の注意を払い、相場の流れに応じて臨機応変に対応することが求められます。