EURJPY（ユーロ／円）為替分析・為替予想レポート速報2025/6/12

現状の為替変動の要約

• ユーロ円は最近、166円を超え、年初来高値を更新した。
• ドルの弱さが影響し、ユーロが対ドル及び対円で強い動きを見せている。
• 米中の貿易協議の進展期待からリスク選好が高まり、円安が進行。
• 最近のCPI発表が予想を下回り、ドル安に寄与している。
• ユーロ買いが強まる中、特にユーロ圏の経済指標が好調で支えとなっている。

現状の為替変動の概要

ユーロ円（EURJPY）は、最近、大幅な上昇を見せており、166円に達するなど、年初来の高値を更新しています。この背景には、ドルの弱さが影響していることが考えられます。特に、6月11日の米12月CPIが予想を下回ったことが報告されており、この結果がドルを押し下げた可能性があります。ドルの変動に対抗してユーロが強くなる中で、リスク選好が高まったことが、ユーロ円の上昇を後押ししているといえます。また、米中貿易協議の進展の報道も、投資家のリスク選好を促進し、円安の流れを形成しています。

ユーロ圏の経済指標も好調で、特に産業生産や金利の動向がユーロを支える要素となっていることが確認されています。市場では、ユーロ圏の経済が回復基調にあるとの見方が強まっており、それがユーロ高へとつながっています。一方で、円は今後のインフレ圧力や日本の経済回復状況を受け、比較的弱含みの姿勢を示しているため、ユーロ円は高値を維持し続ける可能性があります。

現在の市場状況を踏まえると、ユーロ円は短期的に高値圏での推移が見込まれますが、急激な価格調整が入る可能性も否定できないため、注意が必要です。特に、重要な経済指標の発表や地政学的リスクの増加は、通貨の動向に大きな影響を与える可能性があります。

今後、為替が上昇するのか？下降するのか？の予想

今後のユーロ円（EURJPY）の動きについては、短期的には上昇傾向が続くと考えています。現在の経済指標、特にユーロ圏の強い経済データが続いている限り、ユーロの強さは維持される見込みです。また、米国のドルに対する信頼感が薄れつつあり、ドル安が続く限り、ユーロの上昇を助ける材料が整っています。

長期的な視点で見た場合、ユーロ圏経済の脆弱さや景気減速が懸念されることもありうるため、急激な円高に転じる懸念も感じられます。現時点では、テクニカルな要因から見ると強気の見方が優勢ですが、市場のセンチメントが変わることで、瞬時に状況が変化する可能性があるため注意が必要です。全体として見れば、現在の情勢からは上昇が優勢だと判断されますが、経済指標、地政学的リスクが今後の重要なポイントとなるでしょう。

評価：(+4)

予想解説

ユーロ円は現在166円を超えた水準で推移していますが、経済の基盤が強固なものであれば、さらなる上昇が期待されます。しかし、前述した通り、経済指標や国際関係の状況が変わることで、急な反転や価格調整が必要となることもあり得ます。投資家は、短期的なトレンドの変化に敏感であるため、戦略を柔軟に調整していく必要があるでしょう。上昇が続く間は、長期的視野でロングポジションを保持することが戦略に含まれますが、リスク管理も並行して行うことが求められます。