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ダックビル為替研究所

【直前特集】前回のネガティブサプライズから回復へ<米雇用統計>

 21時半に6月の米雇用統計が発表されます。
 前回5月分の雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が前月比+13.8万人と、予想の+18.2万人を大きく下回りました。4月の数字も速報時点での+21.1万人から+17.4万人へ大きく下方修正。3月の数字も改定時点での+7.9万人から+5.0万人へ下方修正されており、合わせて6.6万人の下方修正となりました。
 金融政策動向を予想するにあたっては、月ごとのブレが大きいNFPは3ヶ月平均の数字も合わせて意識されますが、直近3ヶ月平均で+12.1万人と、約5年ぶりの低水準となっています。

 一方、失業率は16年ぶりの低水準(強い数字)。ただ、こちらは0.2ポイントも低下した労働参加率の影響が意識されたこともあり、NFPのネガティブなイメージが強い前回の発表となりました。

 こうした状況を受けての今回の指標ですが、NFPの予想は+17.8万人と、前回から伸びが強まる期待が広がっています。20万人の大台には届いていませんが、水準的には悪くなく、雇用市場の減退という印象を払拭できそうです。失業率は前回と同じ4.3%を維持する見込みです。

 関連指標を見てみましょう。

 新規失業保険申請件数は、雇用統計と調査期間のかぶる6月11日-17日調査分が+24.1万件。5月の7日-13日調査(基準日は12日です)は、+23.2万件ですので、ちょっと悪化。

 ISM製造業は総合が57.8と2年10ヶ月ぶりの高水準で、かなりの好結果。内訳のうち注目度が高い新規受注が63.5、生産が62.4の好結果です。雇用部門は57.2。こちらも5月の53.5からジャンプアップで、雇用部門としてはここ5年で2番めの好結果です。

 新規失業保険申請件数はイマイチも、ISM製造業を見ると、予想程度もしくはそれ以上の好結果が期待されていたところでした。

 ただ、昨日出たADPは弱め、ISM非製造業も雇用部門は弱く出ました。

 ADP雇用者数は予想の+18.5万人に対して+15.8万人にとどまりました。前回値も25.3万人から23.0万人に2.3万人も下方修正されています。ISM非製造業は全体の数字こそ予想の56.5、前回の56.9に対して57.4の好結果も、雇用部門が55.8と5月の57.8から2ポイントの低下となっています。

 なお、前日の指標結果は予想値に対応しきれない(通信社などの専門家調査はもっと前の時点。変更は可能ですが、前日では対応しきれない)という面が大きいため実際の予想値はもう少し低い可能性も。

 ということで、現時点での予想値前後もしくはそれ以上でドル買いの反応を期待。予想をしっかり割り込み15万人も割り込むとドル売りが基本となりそう。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。
2016年3月より株式会社みんかぶマガジン社・FX情報配信部門 部長兼 編集長
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)
はじめての人のFX(外国為替証拠金取引)基礎知識&儲けのルール」(すばる舎)がある

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