今晩午前0時より、イエレン議長による半期議会証言が上院銀行委員会で行われる。
旧ハンフリー・ホーキンズ法に基づいて金融政策報告書(通称ハンフリーホーキンス報告書)を提出して行われる同証言では、
今後の金融政策動向などについても言及がある。
(ちなみに法律自体は1978年に施行されたもので1990年台にすでに失効済)。
雇用情勢の強さもあり、早期利上げへの前向きな姿勢が示されるかどうかが注目材料。
直近の非農業部門雇用者数の強さなどから見ても、利上げへの条件は整ってきているが、
イエレン議長は基本的にハト派であり、これまで同様利上げは今後の経済動向次第という姿勢を検事する可能性が高い。
トランプ政権下での財政政策動向が不透明であることも、議長の慎重姿勢を強めそう。
ただ、中立派のカプラン・ダラス連銀総裁がバランスシートの縮小
(償還が来た債券の再投資見送り)に言及したように、
膨れ上がったFRBのバランスシートに対する警戒感は根強い。
共和党上院議員にはこうした状況への警戒感が強い面もあり、
質疑応答などでも厳しく追求がある可能性。
このときに議長が今後の縮小に前向きな姿勢を示すと
国債利回りの上昇(価格の低下)を誘い、ドル買いが進む可能性も。