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ダックビル為替研究所

<新年特集>2017年狙い目の高金利通貨は?

トランプ政権の誕生によるドル高の進行は、ドル円を押し上げる結果となりましたが、豪ドル円などクロス円に関してはいまいちの展開。豪ドル円でいうと、ドル円での円安進行と豪ドル米ドルでの豪ドル安進行が相殺され、豪ドル円では、大統領選後こそは上昇もFOMC後は下落という展開が見られました。

では、2017年これら高金利通貨はどうなるのでしょうか?ねらい目の通貨ペアを探っていきます。

まず豪ドルですが、トランポノミクス自体は比較的ポジティブな材料となりました。11月8日の大統領選直後77円近辺から一時87円台まで豪ドル高円安が進行。株高などが世界的に強まったことで、リスク選好の動きが優勢となり、高金利通貨買いの動きが広がった格好です。
ただ、FOMC以降は豪ドル売りドル買いの動きが広がり、豪ドル円も一時83円台までと、調整が強まる展開が見られました。
2017年のFOMCでの追加利上げ期待が強まる中で、金利差縮小懸念が広がった格好です。豪中銀は低インフレからの脱却を目指して当面政策金利を現行の+1.50%に維持する姿勢を示していますので、今年の年末辺りには金利差がほとんどなくなる可能性も。
また、トランプ氏の保護主義的通商政策で米中関係が悪化した場合、豪州から中国への主要輸出品(鉄鉱石・石炭)の需給が鈍る可能性もあり、厳しい状況は当面続きそうです。
リスク選好の動きで現時点では国際商品市場は好調を保っていますので、今後に要注意といったところ。
ただ、対ドルでの売りがきつい分、高金利を狙っての豪ドル円の買い戦略は少し厳しそうです。

NZドルも基本的には同様の状況です。
ただ、一点だけ違うところは貿易関連。
NZも豪州と同様に主要輸出先は中国ですが、
輸出品の基本は乳製品。
加工貿易の原料というよりも、
中国国内需要向けですので中国経済がどうなるか。
テコ入れを行うと思われるだけに、豪州ほどの状況にはならないと思われます。
円安が大きく進むことを考えると、金利面からもある程度は狙えると考えています。
レバレッジを低くして、じっくり攻める印象。
NZドルは流動性が豪ドルなどに比べても低く
世界的なリスク要因には弱いため
欧州主要国で今年予定されている総選挙や仏大統領選で
極右の台頭などが目立った時はいったん外すのも手です。

続いて南アランドです。
先月6日に発表された7-9月期GDPが予想の前期比年率+0.6%を大きく下回る+0.2%にとどまり、今後の格下げも不可避(現状はぎりぎりでジャンクを免れるBBB-)ということで売りが出たランド。
しかし、年末にかけては対ドルなどでもランドの買戻しが目立つ展開になっています。
国際商品市場の堅調さが好感されているようです。
南アで大きく展開している世界最大の鉱業会社であるBHPビリトン(英豪二元上場会社・ビリトンが元々南アでの操業が主体の会社)の株価がここにきて堅調となっているように、当面は好調を維持してくると予想されます。
豪州同様に中国が最大の輸出先ではありますが、3割近くを対中国向けとしている豪州と違い、中国向けのシェアは1割程度に収まっており、影響が小さいことも魅力です。
また、現行7.00%という金利は、さすがに米国の利上げが進んでも並ぶのが難しいこともあり、金利面での魅力が高くなっています。
同じく高金利のトルコなどと比べると地政学的リスクが抑えられる点も優位。
とりあえずの狙い目候補として意識しておきたいところです。
なお、最大の問題は流動性。豪ドルなどと比べるとはるかに小さい取引規模だけに何か大きな事件が起こるとレートが大きく飛ぶ可能性があります。
取引する場合は、レバレッジを相当低くして狙いに行くという意識と、ストップを忘れないのはもちろん、何かあればすぐにいったん外すという意識が必要でしょう。

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。
2016年3月より株式会社みんかぶマガジン社・FX情報配信部門 部長兼 編集長
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)
はじめての人のFX(外国為替証拠金取引)基礎知識&儲けのルール」(すばる舎)がある

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