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ダックビル為替研究所

<新年特集>2017年ドル円が上がるこれだけの理由!

2016年後半ドル円は一気の上昇を見せました。
11月8日に行われた大統領選挙において、下馬評に反してトランプ共和党候補が勝利。
政治的な混乱を意識してドル円は瞬間101円台まで値を落としましたが、その後は一転してドル高円安が進み、12月13日、14日の連邦公開市場委員会(FOMC)直後に118円台半ば超えまでと、一月ちょっとで17円超の円安進行という激しい動きになりました。

その後はクリスマス相場が続いて調整からもみ合いとなりましたが、これまでの上昇幅に比べて押し目は限定的。
ドル高基調は継続しています。
さて、年が明けて2017年。この流れが続くのでしょうか。

基本的にはドル高の流れはまだまだ続くと考えています。
ドル高が止まる要因は2つ。
1.トランポノミクスによるドル高の力を過剰に期待しすぎていて調整が入るケース。
2.トランポノミクスが期待ほど現実化しないケース。
トランポノミクスの基本的な政策はインフラ整備を中心とした財政支出と法人税を含めた大型減税です。
1に関しては、この政策が与える景気刺激の有効性についてはともかく、財政赤字は膨らみます(支出を増やして減税すれば当たり前です)。財政赤字は国債価格の下落(=債券利回りの上昇)を誘います。為替市場は金利上昇傾向にかなりしっかりと反応するため、ドル高圧力が相当強まると思われます。
また、インフレ圧力が拡大しますので、FRBによる追加利上げペースがもう一段加速する可能性があります。これもドル高要因です。
もちろん景気刺激面と同時に財政赤字とドル高による貿易赤字の拡大、いわゆる双子の赤字が先行き不安感を誘いますので、景気拡大が期待ほど進まない可能性は十分あります。
トランプ次期大統領が強く意識するレーガン大統領によるレーガノミクスも、同じく財政支出(こちらは軍事費が中心でした)と減税を推し進めましたが、双子の赤字に苦しめられることとなりました。ただ、レーガノミクス下で基本的にドル高が進んだように(レーガン大統領の一期目の就任時は8月までほぼ一本調子に43円超のドル高円安、その後の調整を経て10月には77円超のドル高円安となりました)、為替相場の反応としてはドル買いが進むと見るほうが自然です。
2に関しては、確かに小さい政府と財政規律を強く意識する与党共和党としては、そのまま受け入れることが難しい施策が並んでいることは事実です。ただ、自分たち共和党の候補として選出し、勝利した大統領の政策に対して、完全に反対に回る訳には行かず、ある程度の妥協を探ると思われます。ある程度でも現実化すると、当面はドル高が進行しそうです。

もちろん、ドル円の120円や、さらにはドル全面高となった場合のユーロドルのパリティ(1ユーロ=1ドル)など、大きなポイントがこの後控えており、かんたんに大きなドル高進行が進むとは思っていませんが、トレンドとしてはかなり長くドル高が続くのではと見ています。

11月からの値幅的にはそろそろという意識もありますが、これだけ大きな世界的な変化が起きている中で、値頃感での値動きの見切りはあまりいいやり方ではありません。
2017年もとりあえずドル高見込みでGO!という年明け最初の見通しです。

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。
2016年3月より株式会社みんかぶマガジン社・FX情報配信部門 部長兼 編集長
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)
はじめての人のFX(外国為替証拠金取引)基礎知識&儲けのルール」(すばる舎)がある

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