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ダックビル為替研究所

ECB理事会 直前まとめ 量的緩和「延長」織り込み済み、「縮小」思惑交錯

本日21時45分にECB理事会の結果が発表されます。
政策金利は現状の政策金利
主要政策金利(リファイナンスオペ最低応札金利)0.0%、中銀預金金利-0.40%、限界貸出金利+0.25%を維持する見込みです。
焦点となるのは量的緩和策(QE)である資産購入プログラム(APP)です。
2014年9月の会合で決まったABS・カバードボンドの買い入れから始まったECBの量的緩和は
2015年3月の会合で国債などに対象・規模が広がり月額600億ユーロの買い入れとなり
さらに15年12月に期限を2016年9月から2017年3月に延長、
2016年6月には月額800億ユーロに規模が拡大され
現行の2017年3月まで月額800億ユーロという状況になりました。

この期限について、今回の会合で延長してくる可能性が基本的には織り込まれています。
すでに一回延長済であることに加え、必要とあれば延長すると明記されており
ハードルが低くなっているようです。

ただ、現行のプログラムには一転問題があります。
主たる買い入れ対象であるドイツ国債に、このままではひっ迫感が生じるのです。

このためECBとしては規模を縮小するか
買い入れの条件を緩和するかなどの措置が必要になります。

条件緩和といっても、
現状の中銀預金金利(-0.4%)以下の債券を買わない
(これにより現状ではドイツ国債は4年債までを買えない)などの条件緩和は
ECBのバランスシートの毀損などへの警戒感もあり、ハードルが高そう。
延長分を以前の600億ユーロに戻すなどの対応が現実的になりそう。
ただ、この場合注意されるのが
QE縮小の印象を市場にあたえると
ユーロの急騰を招く可能性があることです。

明確に額を示すのではなく、将来的な減額の可能性を示すことや
今後の定期的な額の見直し工程を示すなどの可能性もあります。

難しいかじ取りを強いられている現状のECB。
ドラギ総裁のお手並みを拝見といったところです。

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。
2016年3月より株式会社みんかぶマガジン社・FX情報配信部門 部長兼 編集長
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)
はじめての人のFX(外国為替証拠金取引)基礎知識&儲けのルール」(すばる舎)がある

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