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ダックビル為替研究所

【今週の注目材料】期待しすぎは禁物?~米四半期GDP速報値

 今週は28日に7-9月期の米GDP速報値が発表されます。
4-6月期は個人消費が大きく伸びたことで1-3月期の+0.8%から
+1.4%へ伸びたものの、事前見通しであった2.5%にはまるで届かずということで
米国の早期利上げ期待を抑える格好となりました。

 企業の在庫調整が進んだことが最大の原因だけに、
調整がある程度進んだ今回の7-9月期は回復が期待されるところ。
今のところ予想は前期比年率+2.5%と
かなりの好結果が見込まれています。

 もっとも若干の不安感はあります。
4-6月期に前期比年率+4.3%と
全体を押し上げた個人消費の伸びが鈍化する可能性が意識されているのです。
今のところの予想は+2.6%と、
高かった前回からさらにしっかりの数字が期待されています。

 ただ、個人消費動向を表すものとして
GDP算出にも使われる小売売上高の自動車、ガソリン、建設資材、食品サービスを除くコアをみてみると、
9月が+0.1%、8月が-0.1%と
明らかに鈍化傾向が見て取れます。

 8月の貿易赤字が市場予想を超え
二か月ぶりの赤字拡大となる407.25億ドルまで増加しており、
貿易部門も足を引っ張る可能性があります。

 こうした状況もあって
GDP予想の精度に定評がある
アトランタ連銀によるGDP予想
「GDPNow」は、市場予想値より低い+2.0%を最新データ(10月19日付)として出しています。

 それでも前回の+1.4%よりははっきりと改善しており
予想通りだとすると年内利上げのハードルとはならないと思われます。

 ただ4-6月期のGDPを抑えた主要因となった在庫については
予想が難しく、比較的ブレが大きいファクターです。
7日に発表された8月の卸売在庫(改定値)が-0.2%とさえない数字になるなど
4-6月期からの厳しい状況が続いている可能性もあり、
予想を下回る可能性も十分にあるようです。

 予想をはっきりと下回って、前回並みの伸びにとどまった場合
直近の米雇用統計の弱さもあって、
12月の利上げに慎重な姿勢が広がる可能性があります。
この場合かなり大きなドル売りが広がるとみられます。

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

山岡和雅(やまおか・かずまさ)

1992年チェースマンハッタン銀行入行
1994年ロイヤルバンクオブスコットランド銀行
(旧ナショナルウェストミンスター銀行)移籍
10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画。
2016年3月より株式会社みんかぶマガジン社・FX情報配信部門 部長兼 編集長
(社)日本証券アナリスト協会検定会員
主な著書として「外為投資ネットでらくらく儲かる方法」(すばる舎)
はじめての人のFX(外国為替証拠金取引)基礎知識&儲けのルール」(すばる舎)がある

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