昨日の海外時間には、ドラギECB総裁の会見を受けてユーロが上下しました。一方米経済指標結果が予想をした回ったことなどから米長期金利が低下したことから円買いが強まりました。
欧州時間序盤、スウェーデンが予想外に資産買入れを延長したことからクローネ売りが強まる中、当初はユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.0920付近まで上昇しました。しかしクローネが一段安となるとユーロもつれ安となって、ユーロドルは1.0890台まで反落しました。この間ドル円は111.30円を中心とした狭いレンジ内の取引が続きました。その後ECB理事会が終わり予想通り金融政策の据え置きが発表されるとややユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.0880付近まで、ユーロ円は121.10円台まで下落しました。
NY時間にはいって、ドラギECB総裁の会見が始まると「経済への下振れリスクは更に後退した」と述べたことから一旦ユーロ買いが優勢となって、ユーロドルは1.0930台まで、ユーロ円も121.80円台まで上昇しました。しかし続いて「フォワードガイダンスの変更、議論せず」「6月の選択肢についても議論していない」「見通しに関する我々の見解を変更する十分な兆候が無く、インフレ率が持続的且つ自律的に目標と整合する水準に回帰するとの確信がまだ得られていない」などとハト派的な発言となったことから今度はユーロ売りが優勢となって、ユーロドルは1.0850台まで、ユーロ円は120.90円台まで下落しました。この間対ユーロでドル買いが強まったこともあって、ドル円は111.60円付近まで上昇しています。
その後発表された米経済指標が予想よりも弱い物が多かったことから、米長期金利が低下を始め、円買いとドル売りが優勢となって、ドル円は111.00円台まで、ユーロ円も120.60円付近まで下落し、ユーロドルは1.0880台まで反発しました。
今日の海外時間には、英・第1四半期GDP(速報値)、ユーロ圏・4月消費者物価指数(速報値)、米・第1四半期GDP/個人消費/GDP価格指数/コアPCE(速報値)、米・4月シカゴ購買部協会景気指数、米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表と、ハーカー・米フィラデルフィア連銀総裁の講演予定されています。
<現代ビジネス>
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