FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

 デフレと円高に長く苦しめられてきた日本経済。米景気の本格回復によるドル高とアベノミクスの下、黒田日銀が実施した質的・量的緩和を受けての円安によって、2012年11月には80円割れをつけていたドル円は2015年6月に125円をつけるところまで大きく上昇を見せた。

 この円安進行はグローバルに投資機会を求めていた個人の投資家にとって大きな収益チャンスとなった。ここ数年FX市場での取引規模は大幅な拡大を続けており、2015年3月末時点での顧客の口座残高(取引証拠金残高)は1兆3,258億円(注1)まで拡大。ここ2年で約2,000億円ずつ規模が拡大するペースとなっている。レバレッジを効かせることで、預け入れた証拠金額よりも巨額な取引が出来るというFXの特徴もあり、実際の取引金額は2014年度の1年間で約4,775兆円(注2)という巨額なものとなっている。世界的にも日本の個人投資家の取引は注目されるものとなっている。
(注1)(注2)金融先物取引業協会四半期統計データ

 このFX取引において、有用な取引手法の一つとして注目を集めているのがシステムトレード(シストレ)と呼ばれる売買プログラムを利用した自動取引システムである。

 ここ数年外貨高円安の動きが続いたとはいえ、2015年8月にドル円が125円台から115円台まで急落する場面が見られたように、一筋縄ではいかないのが相場。裁量取引と呼ばれる、いわゆるごく一般的な取引ではそうした値動きを自己の分析に基づいて判断し、売り買いを行うことで収益の獲得を狙っていく。値動きは上か下、どちらか二つに一つであり、何もしなくても勝率は5割のはずであるが、なかなかそうは行かないのが相場というもの。気が付けば負けが込んでいたというケースもよく耳にするところ。損が出る理由はひとつではないが、かなり大きな部分を占めるのが、人間の心理的な弱さによるもの。少しでも儲けたい、損はしたくないという気持ちが、適切な判断力を奪い、負けを取り戻そうとして取引がかさみ、気が付けば大きく負けていたというケースである。
 シストレは、そうした人間による瞬間の判断という要素を排除して、効率的かつ継続的な収益獲得を目指すことを目的として誕生したもの。テクニカル指標などを利用して事前に用意した売買プログラムに沿って、システム上で自動的に売買を行うことによって、収益獲得を狙うという取引手法である。 FX市場の主要な参加者である会社員など一般個人の投資家にとってみると、自分が相場を見ることが出来ない仕事中などでも、システムが自動的に売買チャンスを窺い、収益獲得を狙ってくれるというありがたい特徴を持ったシステムとなっている。

 とはいえ、ただ売り買いの判断を行えばいい通常の取引とは違い、システムの選別、売買プログラムの判断など、スタートまでのハードルが少し高いように見受けられる。
 こうしたハードルを少しでも下げるべく、Klugでは2012年から実際にシステムトレードを行っている取引参加者に対して調査会社を介したアンケート調査を実施している。
 以下が2015年の最新調査結果である。



人気の取引システムを調査

 2015年9月にシステム取引全体に関するプレ調査を実施した。
 システムトレードは自分自身で売買プログラムを開発もしくはプログラムを調達して取引を行う「開発型」と、すでに取引システムに搭載されているプログラムを選んで取引を行う「選択型」の2種類に大別される。また、各々数種の取引システムがあり、その特徴も異なっている。土台が違うものを同じように調査することで、公平性を失う可能性もあるため、プレ調査によって、システムトレード全般の傾向を確認している。また、取引利用者の少ないシステムに関しては、一人当たりの評価者による影響が強くなりすぎる(極端に言えば一人しか利用者がおらず、その利用者が満点の評価をつけると、そのシステムがトップ評価となってしまう)。よって、もっとも人気の取引システムを選び、そのシステムを利用可能な業者に対して、「信頼度」や「満足度」の調査を行うものとした。

プレ調査の概要

  リサーチ期間 2015年9月4日~10日
  ターゲット 全国 20歳~69歳 男女 
  有効回答数 127

表1 システムごとの利用状況

ミラートレーダーにはシストレステーション、シストレ24など別名称も含む
エコトレにはシストレinetも含む

 MetaQuotes社によって開発されたMT4がこれまでの調査同様に二位以下に大きな差をつけてシェアトップとなっている。MT4は上記の区分で言うと開発型の代表的なシステム。プログラムの自由度の高さなどが、利用者の支持を集めている。
 本年度もMT4を利用できる業者に対するアンケートを実施し、信用度・満足度の調査を行っていくこととする。

MT4調査の概要

  リサーチ期間 2015年10月5日~25日
  ターゲット 全国 20歳~69歳 男女 
  有効回答数 499 
  内訳 MT4口座保有者287、MT4口座検討者(FX口座保有者に限る)212
  男性 420名 女性 79名
  平均年齢 43.69歳 

現在、金融庁に登録のある国内FX業者でMT4が利用できる10社について調査を実施した。

A:FX業者に対する調査

1)実際のMT4口座保有者を対象に、保有口座の満足度を調査

満足度を「とても満足している」から「全く満足していない」までの五段階で評価
上位2段階の票数を合わせたものが上記の表である。FOREX.comが一位、FXCMが二位の票数を獲得した。なお、最上位の票数だけを集計しても上位3社までの順番は変わらず、FOREX.comが一位、FXCMが二位、みんなのシストレが三位となっている。

2)口座検討者によるイメージ調査

口座を未保有で検討中というFX口座保有者を対象に、MT4口座のイメージ調査を実施した。「とてもイメージがよい」から「まったくイメージがよくない」までの五段階評価。上位二段階までの票数が上記の表である。
満足度評価で三位となったみんなのシストレがこちらでは一位となっている。上位三社の顔ぶれ自体は変わらない。MT4自体が海外のシステムであり、FOREX.comが外資系、FXCMが今年楽天証券に買収されるまでは外資系、その他も外資の会社が多いなど、利用可能なFX業者の中に海外と関係が密接なところが多く、MT4の商品名もアルファベットが多い中で、日本名が付いていることの影響を感じさせる。
なお、最上位のみの集計の場合、上位三社の顔ぶれ自体は変わらないが、一位がFOREX.comと
なり、みんなのシストレとFXCMが二位で並んでいる。

3)口座のおすすめ度

各口座に対して、「友人や知人にすすめる可能性はどれぐらいありますか」を質問した。
口座に対する満足度や信頼度がどれぐらいあるのかを調査するためのもので、可能性を高低11段階に分けて評価した。可能性が低いものを除外する形で集計してものがこちらの図である。

上位3社の顔ぶれは変わらず。満足度の調査で最高評価であったFOREX.comがおすすめする際の対象としても最上位に来ている。なお、おすすめ度合いをもっとも高い段階のみに絞った場合でもFOREX.comが一位。FXCMとFXTFが同数で二位となっている。

B:MT4の個別項目に対する調査

ここからは、MT4に対する項目ごとの評価となる。

1)MT4を利用するにあたって重要視するもの/最重要視するもの

MT4の口座保有者に対して、利用するにあたって重要視するもの(複数回答あり)と、最重要視するものの2つの項目を調査した。
選択肢はこれまでの調査との継続性などから以下の10種とした。

   ・MT4を提供するFX会社の信頼度
   ・MT4のサポートの充実
   ・MT4のサーバー・システムの安定性
   ・MT4提供会社としての人気
   ・MT4の取引通貨単位
   ・MT4の通貨ペアの量
   ・MT4のスプレッドの優位性
   ・MT4提供の実績
   ・MT4の約定力
   ・MT4の取引レートの更新回数

まずは複数回答による重要度の調査である。
「MT4提供会社の信頼度」が65.1%でトップとなり、続いて「サーバー・システムの安定性」が55.0%で二位となっている。
三位以下は50%を割り込んでおり、この二項目がかなり重要視されていることが分かる。
MT4は基本的なシステムが各提供会社で同じなものとなっているため、提供会社の信頼度や安定性などが重要視されていることが分かる。

続いて、その中でも最重要視するものを一つだけ選んでもらった。

こちらでも信頼度が33.8%とトップになっている。安定性が24.9%で二位となっている。重要度以上に
三位以下との差が目立つ結果となっている。

重要視されている二項目について、各提供会社の満足度を調査した。
満足度を「とても満足している」から「全く満足していない」まで五段階で調査している。

FX会社の信頼度に関する評価が以下の図である。

FOREX.comが一位、FXCMが僅差で二位となっており、三位以下をかなり引き離している。両社ともにMT4提供の長い実績を有しており、利用者からの信頼を獲得していることが伺われる。なお、最上位の評価のみに集計を絞っても、FOREX.comが一位、FXCMが二位となっている。

続いて、システム・サーバーの安定性に関する満足度の調査である。

信頼度と同じくFOREX.comが一位、FXCMが僅差で二位となっており、三位以下をかなり引き離している。なお、最上位評価に限ると、FXCMが一位、FOREX.comが二位と順位が逆転する。信頼度同様に、MT4提供業者の代表格であった両者に対する評価が高いことがわかる。


満足度の総評

上記の調査により、ゲインキャピタル・ジャパンの提供する
FOREX.com」を2015年10月Klug調べによる
メタトレーダー4(MT4)顧客満足度No.1」として認定する。

信頼度の総評

上記の調査により、ゲインキャピタル・ジャパンの提供する
FOREX.com」を2015年10月Klug調べによる

メタトレーダー4(MT4)顧客信頼度No.1」として認定する。

                   2015年11月26日

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