FX外国為替情報のKlug(クルーク)
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FX(外国為替証拠金取引)の世界において、システムトレード(シストレ)の勢いが続いている。シストレとは、テクニカル分析の手法などによって、一定の売買ルールを決定し、そのルールに基づいて、自動的に取引を行うこと。自己の売買判断に基づく従来の裁量的な取引においては、損失を確定させたくないなど、感情的な判断が、適切な取引の妨げになるケースが見られるが、そうした要素を排除し、収益性の高い売買ルールを構築することで、継続的な収益獲得を目指せるのがシストレの魅力である。

そして、このシストレの世界において、圧倒的に支持を得ているのが、MT4(メタトレーダー4)と呼ばれる取引システムである。

メタトレーダ-とは、2000年にロシアのMetaQuotes社によって開発された取引システムで、その4番目のバージョンとなるMT4は、2005年の登場以来、世界中のトレーダーの高い支持を得てきた。

欧米などに比べるとシステムトレードの広がりが遅かった日本においても、ここ数年、特にレバレッジ規制の導入以降シストレに対する認知が広がる中で、MT4の採用業者も増えてきている。ただ、取引システムの使い勝手や商品性などが各社違う従来の裁量取引に比べ、MT4の場合、取引システムが基本的に同じだけに、どの業者を選ぶべきか、利用者側の選択の決め手が難しい。

今回Klugでは、調査会社を使って、実際にMT4を利用しているユーザーに対して、MT4採用業者に対する「イメージ」と「満足度」に関するアンケート調査を実施した。MT4を実際に利用しているユーザーの声を集めることによって、これからシストレに挑戦しようという未利用者や、他の業者の状況や評価を知りたいという経験者にとって、大きな参考になると考えての調査である。

公平性を期すための二つの調査

今回のアンケート調査は、二つのパターンで実施した。共に対象は20代から60代の男女。男女比では、男性が81.3%と84.0%と共に8割を超えており、FX全体の利用状況にほぼ準じた形となっている。平均年齢は共に41歳代となった。属性は会社員(管理職含む)が両調査とも50%以上と最も多く、自営業が続いている。無職の割合が全体の5.4%とやや高め(日本の失業率は4.4%(12年5月))となったが、これはFX専業者が含まれる為と考えられる。

一つ目の調査では、実際にMT4を利用しているユーザー400名を不特定に抽出した。この調査において、MT4を利用するにあたって重要視している項目や、各業者のイメージなどを調査した。また、実際に利用している業者を確認し、利用業者に対する満足度や信頼度に関する調査も行ったが、業者によっては、回答サンプル数が少なく、一人の回答で全体の調査結果が大きく変化する状況などが見られ、公平性にやや問題があると見られた。そのため、二つ目の調査として、業者毎に、有効回答数として設定した50名ずつ利用者を抽出。回答数が50名に達した上位3社(「フォレックス・ドットコムジャパン」「FXCMジャパン」「サイバーエージェントFX」)に対して、回答母数を同じ形にして、満足度や信頼度の調査を実施した。

MT4を選ぶに辺り、重要視される項目

調査1、不特定のMT4ユーザー400名による調査では、MT4を利用するにあたって重要視する項目を集計した。その結果、重複回答ありの設問で72.3%、「もっとも重要視するものは?」と単独回答を求めた設問で30.8%と、共に支持率が最も高かった項目が「MT4を提供するFX会社の信頼度」であった。続いて、重複回答ありの設問で71.3%、単独回答で28.3%と、信頼度に迫る支持を集めたのが、「MT4システム・サーバーの安定性」であった。取引システムが同じだけに、「安心して取引を続けられる」業者であることが重要視されていることが分かった。

この後に続くのが、「スプレッドの低さ」、「約定力」と一回の取引当たりの収益に直結する項目となった。

各提供業者の認知度調査とイメージ調査

続いて、業者毎のイメージ調査を行った。同調査において、調査1では、「この会社については知らない」という項目を設け、認知している業者に対してのみイメージ調査を実施する形を取った。また、認知度の違いによって、結果にバイアスがかかる可能性も考慮して、回答数上位3社において、回答母数を合わせた調査2における結果も合わせて調査する形式を取った。この結果、8項目の設問のうち、調査1で4項目、調査2で5項目において「フォレックス・ドットコムジャパン」が一位の評価を獲得する結果となった。両調査共通で一位となった項目は、「信頼できる」「シストレのセミナーが多い」「MT4のサーバー・システムが安定」「MT4提供の実績がある」。なかでも、ユーザーがMT4を選ぶにあたって重要視する項目として一位と二位を占めた、「信頼度」と「システム・サーバーの安定性」の項目において、ともに最上位の評価を獲得していることは特筆に値する。

なお、調査項目のうち、「人気がある」という項目に関しては、調査1、調査2ともに「サイバーエージェントFX」が一位を獲得した。日本のMT4業者としては現状では最後発に近い同社であるが、裁量取引における知名度や、親会社であるサイバーエージェント社の知名度の高さがうかがい知れる結果となった。

なお、認知度に関しては、不特定400名における調査である調査1における「この会社については知らない」という項目において、「フォレックス・ドットコムジャパン」の回答数がもっとも少なく、MT4提供業者としての認知度では、他社よりも一つ上をいっているという結果も出ていた。

利用者の満足度調査

最後に、その業者を利用しているユーザーの満足度を調査した。実際に使ってみてどうだったかという感想は、今後MT4を始めようというユーザーや、既存で使っている業者に不満があり、他の業者への変更を考えているユーザーなどにとって、重要なポイントであると考えたからである。なお、前述の通り回答の公平性を期すために、回答サンプルをそろえた調査2による結果を重視した。

この調査では、満足度を5段階に分けて評価を求めたほか、「口座をお持ちのMT4提供会社を友人や知人にお勧めする可能性はどれぐらいありますか。」という設問を行った。単に満足度を聞くだけでなく、友人や知人に勧めることができるかという観点は、顧客が現状に満足しているかどうかを見極めるにあたっての、重要な指標となると考えたからである。

同調査において、満足度の上位割合及び他社へのおすすめ度の上位割合でともに「フォレックス・ドットコムジャパン」が、「サイバーエージェントFX」を僅差で抑えて、一位を獲得する結果となった。イメージ調査における「人気がある」という項目では、「サイバーエージェントFX」が上回る形となったが、実際のユーザーにおける満足度では、上回った形である。

調査1における「現状で利用している業者アンケート」で2番手に付けた「FXCMジャパン」は、同調査でいずれも3番手となっている。ただ、これはあくまで上位業者に絞ったアンケートであり、調査1でおこなった同じアンケートにおいて、下位の業者の中には、「勧める可能性が高い」にまるで票が入らなかった業者もあることを補足しておく。

総論

日頃相場を見る時間が余り取れない会社員などにとって、24時間の相場全体の中で自動的に売買を行い収益機会とすることが出来るシステムトレードは、今後更に市場規模を大きくする可能性が高い。その中でも、自由度が高く、世界的な評価も高いMT4への関心はますます増してくると思われる。ただ、使いこなせると、有益性の相当高いツールであるMT4であるが、収益性の高いEAの作成など、機能をフルに活かすまでには、ハードルも相当高い。今回の重要度調査でも、上位5項目には及ばなかったが、サポートの充実やセミナー・関連コンテンツの豊富さなどを重視する利用者も多く見られた。信頼度や安定性に加え、新しく参加するユーザーに対するケアが、今後の大きなポイントになってくると思われる。

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