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小笠原誠治の経済ニュースに異議あり!

アベノミクスを継続することの意味

 安倍総理が言っています。アベノミクスを後戻りさせることはできない、アベノミクスのエンジンを最大限にふかさなければならない、と。

 この安倍総理の考えに賛同する人は、来る参議院選で自民党に一票を投じることになるのでしょうが...貴方はどうしますか?

 多分、判断が付きかねている人が多いのではないかと思います。

 アベノミクスでデフレから脱却することができると言っていたのに、デフレからの脱却はできていないのではないか、と。但し、その一方で、円安になって、株価が大きく回復したのも事実。

 決して満足はできないものの、最悪の状況から抜け出していることは事実ではないか、と。

 そう思う人は迷うでしょうね。

 でも、そのような人にはアベノミクスの金融政策の本質を考えるべきだと言いたい!

 3年半以上前、安倍総理は世間に向かって大声でこう訴えたのでした。

 幾らでも日銀が国債を買い上げれるべきではないか、と。そうするとデフレから脱却する筈だ、と。

 要するに、金融を最大限に緩和すること、つまり、金利を下げれるだけ下げ、そして、お金を市場にジャブジャブ投入することがアベノミクスの本質と言っていいでしょう。

 では、金融緩和を限界まで推し進めるとどういうことになるのでしょうか?

 今、黒田総裁率いる日銀は、金利はゼロ%よりも低下させることはできないという従来の常識を覆す政策を採用しているのです。即ち、マイナス金利政策。

 マイナス金利ということは、お金を貸す方が利子を支払い、お金を借りる方が利子を受け取る全くアベコベの金利なのです。

 いずれにしても、このアベコベの金利のせいで預金する側の家計部門は損失を強いられ、お金を借りる側の政府や企業が益々優遇されるようになっているのです。

 いいでしょうか?

 アベノミクスをこのまま継続するということは、家計部門の犠牲の上に企業を優遇する政策が続くということなのです。

 よく、家計部門の消費が奮わないから景気が良くならないなんて言いますが、こうして家計部門に犠牲を強いておいて、消費が活発になる筈がないではないですか!?

 そうでしょう?

 もし、少しでも消費を活発化させたいと思うのであれば、金利を引き上げ預金者を優遇すべきなのです。つまり、アベノミクスというか、アベコベの金利とはオサラバすべきなのです。

 2年でデフレから脱却できると豪語していたのに、もう3年半が経過しているのです。

 いい加減にアベコベの金利が失敗していることを認めるべきなのです。


以上

最新の小笠原誠治の経済ニュースに異議あり!

小笠原誠治(おがさわら・せいじ)

小笠原誠治(おがさわら・せいじ)

1976年3月九州大学法学部卒。1976年4月北九州財務局(大蔵省)入局。
大蔵省国際金融局開発金融課課長補佐、財務総合政策研究所研修部長、
中国財務局理財部長などを歴任し、2004年6月退官。
以降、経済コラムニストとして活躍。
メールマガジン「経済ニュースゼミ」(無料版・有料版)を配信中。
著書に「マクロ経済学がよーくわかる本」(秀和システム)、
ミクロ経済学がよーくわかる本―市場経済の仕組み・動きが見えてくる」(秀和システム)、
経済指標の読み解き方がよーくわかる本」(秀和システム)がある。
企業・団体などを対象に、経済の状況を分かりやすく解説する講演も引き受ける。

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