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小笠原誠治の経済ニュースに異議あり!

長期金利が過去最低になっても円高に振れる理由

 2日前の情報で恐縮ですが、10日に長期金利(新発10年物国債の利回り)がマイナス0.155%と、過去最低を更新したと報じられました。

 マイナス金利政策を全く支持しない私としては、本当にとんでもない事態になったものだと憤慨しているところですが...

 それはそれとして、そんなに日本の金利が低いというか、マイナス幅が大きくなっているのに、ドル安円高に振れているのは何故なのでしょうか?

 この質問に即答できる貴方は凄い!

 マーケット関係者なら簡単な問題かもしれませんが、一般の人にとってはちょっと手ごわいかも。

 答えは、日本の金利以上に米国の金利が下がっているからなのです。

 グラフをご覧ください。

日米金利差 2016年6月.jpg

 これは新発10年物国債の利回りではなく、残存期間が10年の国債の利回りを示したものですが、ご覧のとおり、米国の金利がガクンと下がっていることがお分かりになると思います。データの関係で6月9日分までしか表示できていませんが、いずれにしても米国の利回りの低下幅の方が大きいので、日米金利差はむしろ縮小しているのです。

 日米金利差が縮小するということは、ドル安円高圧力がかかるということですよね。

 では、何故世界的に金利が低下しているのかと言えば...6月23日に行われる英国のEU離脱を巡る選挙の結果がどうなるかが不透明であり、そのためリスクオフの様相が強まっているからだ、と。

 ということになれば、あと10日ほどは、このような状況が続くとみた方がいいでしょう。

 そして、選挙の結果、EU残留が決まれば、当然、反動で世界的に金利は上がり、円安に振れるであろう、と。

 その反対に、EU離脱ということになれば、さらに円高が進むのではないでしょうか。

 でも、何があるか分かりませんから...


以上

最新の小笠原誠治の経済ニュースに異議あり!

小笠原誠治(おがさわら・せいじ)

小笠原誠治(おがさわら・せいじ)

1976年3月九州大学法学部卒。1976年4月北九州財務局(大蔵省)入局。
大蔵省国際金融局開発金融課課長補佐、財務総合政策研究所研修部長、
中国財務局理財部長などを歴任し、2004年6月退官。
以降、経済コラムニストとして活躍。
メールマガジン「経済ニュースゼミ」(無料版・有料版)を配信中。
著書に「マクロ経済学がよーくわかる本」(秀和システム)、
ミクロ経済学がよーくわかる本―市場経済の仕組み・動きが見えてくる」(秀和システム)、
経済指標の読み解き方がよーくわかる本」(秀和システム)がある。
企業・団体などを対象に、経済の状況を分かりやすく解説する講演も引き受ける。

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