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【NY市場】株にらみが続く中、ドル円は底堅い展開も

 きょうのNY為替市場はドル買いが優勢となる中、ドル円は底堅い展開を見せている。序盤は緩やかに戻り売りに押されたものの下値では押し目買いも見られ112円台後半と本日高値圏を維持した。
 
 ドル円は株にらみの展開は変わらず、きょうもダウ平均の上下動に神経質になっている。中国人民銀行の民間企業の債券購入など支援策が伝わったことで中国株が急反発した。ただ、米株の反応が鈍くダウ平均が寄り付きの上げから下げに転じたことからドル円も戻り売りが優勢となった。一時112.65円付近まで値を落したが、ダウ平均が下げ渋る動きも見せたことから112円台後半に買い戻されている。米株に関しては今週から米企業決算が本格化してくるが、急落した直後でもあり、それを控えて買い戻しには慎重になっていたようだ。

 目先の下値サポートは112.50円、上値レジスタンスは21日線が来ている113円ちょうど付近が意識される。

 一方、ユーロドルは上値が重く1.14ドル台に下落。ロンドン時間の朝方には1.1550ドル近辺まで上昇し、21日線をうかがう展開も見られていたが、その水準には届かず失速している格好。先週末の終了間際にムーディーズがイタリアの格下げを発表した。ただ、ジャンク級までは引き下げなかったことや、見通しを「安定的」としたことで、ジャンク級への格下げまではしばらくはないとのポジティブな反応になったようだ。しかし、イタリアへの懸念は依然として根強い。

 そのような中、中国株の急反発でリスク回避のムードが一服しており、為替市場ではドル買いに結びついている。先週のEU首脳会議で英EU離脱交渉の早期合意への期待も後退する中、ポンド安もユーロを圧迫している。なお、今週はECB理事会が予定されているが、特に前回から大きな変化はないものと見られているようだ。

 ポンドドルはNY時間に入って下げが一服しているものの、本日の安値圏で推移している。ロンドン時間から売りが優勢となり心理的節目の1.30ドルを再び割り込んでいる。先週のEU首脳会議では結局、何も決まらずに英EU離脱後の移行期間の延長を検討するという内容に留まった。11月の首脳会議開催も決まらなかった。きょうはメイ首相が演説を行っており、移行期間延長にコミットしていないと述べる一方で、バックストップ案を受け入れるよりは良いとも語っていた。特に市場の反応は限定的だった。

 アイルランドの国境問題が難航している模様で、市場では直ぐには合意はないとの見方が優勢になりつつある模様。また、メイ英首相が、国境問題での膠着を打開するため要求の一つを取り下げる用意があるとも伝わっている。離脱強硬派のメイ降ろしが再び強まり兼ねない状況にもあり、政治不安もポンドの上値を重くしているようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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