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【NY市場】リスク回避後退しドル円は112円台回復 このまま落ち着くか注目の局面

 きょうのNY為替市場はリスク回避の雰囲気が後退しドル円は112円台を回復し堅調な展開となった。為替市場は株にらみの相場展開が続いているが、きょうの米株式市場はダウ平均が500ドル超上昇するなどリスク回避の雰囲気が後退しておりドル円にも買い戻しが優勢となった。

 米株式市場に関してはこの日発表の証券会社やヘルスケア企業の決算が好調だったことで、投資家の関心が企業業績に向かった模様。VIX指数も節目の20を下回っている。ただ、本格的に株式市場が落ち着くのか依然として不透明な部分もあり、ドル円は上値に慎重な面も見られる。目先は112.50円が上値レジスタンスとして意識される。

 ユーロドルは1.15ドル台後半で推移。NY時間に入って買いが強まり一時1.1620ドル付近まで上昇したものの1.16ドル台は維持できずに戻り売りに押されている。株式市場が落ち着きを取り戻す中、ドル安がユーロドルを押し上げた。トルコリラなど新興国通貨が上昇しており、ユーロ買いを後押ししている面もあったようだ。このまま市場が落ち着いて行くか注目される局面に来ている。

 一方、きのうイタリア政府の予算案を議会が承認し、欧州委員会にその案が提出される運び。EU側からは早速抵抗が示されており、ユンケル欧州委員長からは、この予算をEUが認めれば、ユーロ圏で反乱が起きる可能性があると厳しい言及も出ていた。イタリア財政に関しては、今後、EUとの駆け引きの中、当面混乱が続くことも予想される。ただ、市場は意外に落ち着いており、きょうのイタリア債は上昇(利回り低下)している。

 ポンドはNY時間に入って伸び悩む展開。朝方は買いが膨らんだものの上値を抑えられている。明日はEU首脳会議が行われ、英EU離脱が協議される予定。合意への期待感はあるもののアイルランドの国境問題で両者が歩み寄れず、最終局面で袋小路に入っているようだ。

 英与党保守党のスミス院内幹事の閣議での発言もポンドを圧迫した模様。アイルランドのハードボーダー(厳格な国境管理)を回避するには現バックストップ案では議会を通過できないと述べたことが報じられている。英EU離脱交渉は大詰めに来ているが、合意を見出せるかまだ予断を許さない情勢ではある。ポンド円は148円ちょうど付近。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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