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【NY市場】株安・ドル安でドル円の上値重い 一時111円台に下落

 きょうのNY為替市場、株にらみの中、ドル円は調整の動きが続いている。東京時間に一時112円を割り込む場面も見られたものの押し目買いも入り112円台に戻してNY時間が始まった。ただ、きょうも米株式市場でダウ平均が急落する中、ドル円の上値は重い。

 序盤は米株にも買い戻しが入り、ドル円もポイントとなっている112.50円付近まで買い戻される場面があったものの上値を拒まれている。前日ブレイクしたことで112.50円水準が強いレジスタンスになっている模様。

 市場は今回の株急落で利上げ期待を若干後退させているようだ。12月の利上げ期待に変化はないものの、確率をやや低下させている。ただ、ドル円は見切売りを加速させるまでの下げはなく、上値期待は温存されているように思われる。いずれにしろ株式市場が落ち着くのを待つのみの状況。

 なお、この日の米消費者物価指数(CPI)は予想を下回る内容となった。インフレへの懸念が株安を誘発しているが、足元はその気配はまだないようだ。

 また、この日のトランプ大統領の発言で、株安はFRBの責任との発言が聞かれた。パウエルFRB議長の解任は否定している。特別なことがない限りFRB議長は解任できない。FRBの利上げ姿勢に変化はないものと思われるが、米中貿易問題をよそに、株安に対するFRBへの異例の政治的圧力が強まっている。

 一方、ユーロドルは堅調に推移。株安・ドル安がユーロドルを押し上げている。ユーロに関しては目下、イタリアの財政問題が注目となっている。イタリアが財政赤字目標を向こう数年間にわたって引き下げたことで、市場はイタリアとEUの衝突がエスカレートしてくるのではとの懸念が出ている。なかには、イタリアはいずれユーロを脱退するとの指摘も出ているようだ。しかし、ユーロ脱退まで事態が悪化する可能性は低いとの指摘も出ている。例えばイタリアの予算計画では最低所得保障は消費を拡大させ、リタイア年齢の引き下げは逆に若年層の雇用を押し上げ失業率を低下させる効果が期待できるとしている。今回の予算案は景気拡大に着目したもので、事態は悪化しないとの見方もあるようだ。

 ポンドは序盤に戻り売りに押され、1.31ドル台まで値を落としたが、1.32ドル台に戻す動き。ポンドに関してはEU離脱協議一点に注目が集まっているが、このところ来週のEU首脳会議に向け合意が出るのではとの期待からポンドは買い戻しが強まっている。ただ、きょうは英とEUの当局者から合意に向けてはなお障害が立ちはだかっているとの発言も出て、ポンドは戻り売りに押された模様。

 ただ、合意に向けた期待感は根強く、ドル安の動きもあってポンドドルは1.32ドル台に再び戻している。メイ首相が閣議を開催し、閣僚に対して関税同盟に英国が残留することを可能とするバックストップ案に賛同を求めているものと思われる。また、合意に近づいていると閣僚に述べたとの報道も流れていた。

 なお、ポンド円は147円台まで下落した後、148円台に戻す動き。148円ちょうど付近の200日線は維持されている。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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