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【NY市場】株安止まらずドル円は112.50円割れ

 きょうのNY為替市場はリスク回避の雰囲気が強まり、ドル円はサポートとして意識された112.50円を割り込んでいる。株安が止まらず米株式市場が全面安の様相。ダウ平均が800ドル超急落する中、ドル円も売りが強まっている。

 株安の要因としては米国債利回りの上昇と米中貿易問題。特に米国債利回りの上昇による長期金利上昇への警戒感が株式市場を圧迫しているようだ。IT・ハイテク株などグロース株はこれまでの上昇で配当利回りも低く、このような局面では売りが出易い。その流れが他のセクターへも広がっている。ただ、米景気後退への懸念が高まっているわけではない。株が下げ止まるのを待つのみだが、ドル円もそれまでは上値の重い展開も予想される。

 今回の株安について、これまでの上昇相場は終焉が迫っているとの悲観的な見方がある一方で、金利上昇は経済の力強さを示す証拠でもあり、金融緩和によって支えられてきた株式市場もいずれ実体経済を見に行くとの意見もあり、この先の見解は分かれている。

 これまで重要なポイントとなっていた112.50円を割り込む展開となっているが、更に下値はフィボナッチ50%戻しが112.15円付近に来ており意識される。

 ユーロドルは買い優勢となり1.1540ドル近辺まで一時上昇。米株安がドル売りを誘発しており、ユーロドルを押し上げている。また、来週にも英離脱交渉が合意するのではとの期待からポンドの買い戻しが続いており、ユーロはそれに連れ高している面もあるようだ。イタリア財政への懸念は根強いものの、イタリア債への売りもとりあえず一服しており、ユーロをサポートしている。

 目先は1.1550ドルや1.16ドル付近が上値レジスタンスとして意識されるが、1.16ドル台前半に来ている100日線までリバウンドできるか注目される。

 ポンドドルは1.32ドル台を一時回復。きょうの上げで100日線を上放れする動きが見られており、ポンドは買い戻しの機運を高めている。EU離脱交渉で来週の合意への期待が市場に高まっている。きょうはバルニエEU首席交渉官の発言が伝わっており、来週17日までの合意に近づいていると発言も楽観的な雰囲気を強めていたようだ。

 もし、合意できるようであれば、1.34ドル台までの上昇にの可能性も指摘されている。そうなると1.35ドル付近に来ている200日線を視野に入れられるか注目となりそうだ。きょうはメイ首相が閣僚を召集し協議を行っている模様。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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