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【ロンドン市場】ポンド、続いてユーロ、政治の不透明感で売られる

 9日のロンドン市場は、欧州通貨が下落、総じてドル買いが優勢になっている。序盤はEU離脱をめぐる英保守党での造反議員の観測でポンド売りが先行。続いてイタリア予算がEUに承認されるかどうか、不透明感が広がりユーロ売りが強まった。イタリア債とドイツ債の利回り格差が大幅に拡大しており、トリア伊財務相も対応を示唆する事態になっている。序盤は小高く取引を開始した欧州株も総じてマイナス圏へと転落してきている。東京アジア市場での米中貿易戦争への警戒感に加えて、ロンドン欧州市場では英欧発の不安材料がリスク回避動向を広げている。

 ドル円は113円台前半での取引。序盤には米債利回りの上昇に反応して113.39レベルまで買われた。しかし、欧州株が下落に転じるなかでユーロやポンドが下落。ユーロ円やポンド円とともに113.05-10レベルまで押し戻された。

 ユーロドルは1.14台半ばでの取引。東京市場で1.15台の重さが確認されたあと、ロンドン朝方から売りが広がっている。ポンド売りに追随する形で軟化したが、イタリア債が売られ、ドイツ債との10年債スプレッドが300bp超に急拡大、2013年以来の拡大となった。欧州株は小高く取引を開始したが、次第に売りに押されて主要指数が全面安となっている。ユーロドルは1.4441レベルと8月20日以来の安値水準をつけた。ユーロ円も朝方に130.23レベルの高値をつけたあとは売りに転じている。一時129.37レベルまで安値を更新した。伊紙ソレ24オレは、イタリア議会の予算局は2019年の成長目標1.5%を含め政府の新たな財政計画概要を拒否する見込み、と情報源を明かさずに報じた。トリア伊財務相は、債券利回り上昇はファンダメンタルズではなく不透明感によるもの、債券スプレッドが予想外に拡大する場合、政府は行動、と述べた。EUは、イタリア予算について今月15日以降に精査するとしている。

 ポンドドルは1.30台半ばでの取引。東京午後には一時1.31台に乗せたが、その後は一貫して下落している。ロンドン序盤の下げで1.3034レベルまで本日安値を広げた。ポンド円はロンドン朝方に148.39レベルの高値をつけたあとは売りに転じる。安値を147.35レベルまで広げた。ただ、足元では147.70近辺に下げ渋っている。対ユーロでのポンド買いが観測されている。ユーロポンドは0.8760台から0.8790近辺で上に往って来い。ポンドにとってはEU離脱をめぐる不透明感が相場を圧迫。英紙によると、メイ政権のブレグジット案(チェッカーズ案)に対して40名の保守党議員が反対票を投じるとみている、と報じられている。スティーブ・ベイカー議員(前EU離脱担当次官)がBBCラジオで発言した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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