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【NY市場】ドル円は114円台に上昇 米国債利回り急上昇でドル買い強まる

 きょうのNY為替市場はドル買い・円売りが強まりドル円は114円台を回復した。一本調子の上昇を演じ、一時114.45円近辺まで上昇。この日発表になったADP雇用統計やISM指数が強い内容だったことでドル買いに弾みがついた。ISM指数は97年8月以来、約21年ぶりの高水準となり、特に雇用指数が大きく上昇し、ADPと伴に明日の米雇用統計に向けて心強い内容となっている。

 引け間際にはパウエルFRB議長の講演を受けてドル買いが強まる場面も見られている。

 米株式市場でダウ平均が最高値更新が続くなどリスク選好の雰囲気も高まっておりドル円をサポート。そのほか、きょうは米国債利回りが急上昇しており、年初来の最高水準を更新している。ドル円には明日の米雇用統計に向けて追い風が吹いているようだ。目先は昨年11月高値114.75円付近が意識される展開。

 ユーロドルは下値模索が続き終盤にはパウエルFRB議長の発言も手伝って1.15ドルを割り込んだ。きょうは東京時間に買い戻しが強まり1.16ドル手前まで上昇する場面が見られたが、失速した格好。イタリア連立政権がEUの圧力を受けて財政赤字目標を引き下げる方針と伝わり、実際、NY時間に入ってイタリアのコンテ首相が、2019年はGDP比で2.4%を目標とするものの20年は2.1%、21年を1.8%に設定すると発表した。

 しかし、ユーロドルの反応は限定的。きょうのイタリア債は買い戻されているものの、赤字削減は景気次第の面もほのめかしており、市場の不安感はなお根強いようだ。

 ポンドも軟調。きょうのメイ英首相の保守党大会での演説を受けてポンドは売りが強まり、対ドルで心理的節目の1.30ドルを割り込んでいた。メイ首相は、決して現在のEUからの提案を受け入れない姿勢を強調し、同時に2度目の国民投票は行わないことも明言した。

 メイ首相の演説が伝わった直後はポンド売りが強まったもののNY時間にかけて買い戻しが強まりポンドドルは1.30ドル台を一時回復していた。メイ首相の演説も通過し、一旦悪材料出尽くし感も出たのかもしれない。しかし、EU離脱交渉への懸念は根強く、合意なきEU離脱への警戒感から再び1.29ドル台に戻す展開。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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