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【NY市場】ドル買い一服 ドル円は利益確定売りで113円台半ばに値を落とす

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となった。この日は主な経済指標の発表もなく、パウエルFRB議長の雇用とインフレ関する講演が注目イベントとなっていた。特にFOMCから逸脱した内容もなく、漸進的な利上げ継続を強調。講演が伝わった直後は反応薄だったが、米国債利回りが下げ幅を縮小し出し、次第にドルも買い戻しが入っていた。しかし、米国債利回りが再び下げ幅を広げる動きとなったことからドル円も売りに押されている。財政への懸念が出ているイタリア債から米国債への資金シフトが出ているとの指摘も聞かれた。

 ドル円はきのうから何度か114円に乗せたものの上値を抑えられたことから一旦利益確定売りが出たものと思われる。過熱感も出ており致し方ないところではあるが、下押す動きまではない。米株式市場でダウ平均が最高値を更新しておりムードも良好。上値期待は温存しているものと見られる。 
 一方、ユーロドルはNY時間に入って買い戻されている。ただ、ロンドン時間には一時1.1510ドル付近まで下落するなど重要な心理的節目の1.15ドルをうかがう動きも見られていた。さすがに下値抵抗も強くきょうは買い戻されたが上値は依然として重い印象。先週のFOMC以降、上値へのモメンタムを完全に失っており、再び1.15ドル割れを試す動きも警戒される。イタリア債はきょうも下落しており、イタリア財政への懸念が圧迫している状況に変わりはないようだ。

 きょうもポンドの下げが目立った。ポンドドルはついに1.30ドルの重要な心理的節目をブレイク。ポンド円も200日線を下放れする動きが見られている。英EU離脱交渉とそれに絡んだ英政治リスクがポンドの重しとなっている。きょうはジョンソン英前外相の保守党大会での演説に注目が集まった。ジョンソン氏は党首の座を狙う発言はせず、メイ首相への支持を表明。今回の演説で党首の座を狙う発言があるのではとの警戒感も高まっていたことから、市場には安心感が広がっていたようだ。しかし、不透明感は根強く、ポンドの買い戻しは限定的。

 いずれにしろポイントをブレイクしており、明日以降の動きが警戒される。ポンド円の目先の下値サポートとしては、146.60円付近に21日線が来ており意識される。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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