FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

【ロンドン市場】円買い優勢、イタリア懸念や米中地政学リスクで

 2日のロンドン市場は、円買いが優勢。東京昼前に米国駆逐艦が南シナ海で中国が実効支配している人工島付近で中国駆逐艦に追い払われた、との報道が流れた。市場は揉み合い商状から円買いの動きに転じた。さらに、ロンドン序盤にかけては、イタリア債が続落してスタート。先週発表されたイタリア政府の2019年予算で財政赤字目標が2.4%と、ポピュリズム政権の意向を色濃く反映した内容となったことで、EUとの摩擦が警戒されている。米株先物でダウ平均が一時100ドル安となったほか、欧州株も総じて下落している。リスク回避ムードが広がるなかで、ドル円とともにクロス円が下落。ドル円以外の主要通貨ではドル買いが優勢になっている。イタリア懸念のユーロ売り圧力とともに、ポンドにとってはこの日発表された9月建設業PMIが6か月ぶりの弱い数字だったことも売りを誘った。

 ドル円は113円台後半での取引。東京市場では114円台が重くなり、113円台後半での揉み合いが続いた。東京昼前に米国駆逐艦が南シナ海で中国が実効支配している人工島付近で中国駆逐艦に追い払われた、との報道が流れた。市場は揉み合い商状から円買いの動きに転じた。ロンドン序盤には113.61レベルまで安値を広げた。ただ、足元では113.80近辺へと下げ渋っており、序盤の円高の勢いは落ち着いてきている。

 ユーロドルは1.15台前半での取引。東京午後に1.1570台から下押しが開始。米中の地政学リスクが意識された。加えて、イタリア債が続落して取引を開始。イタリア予算をめぐるEUとの摩擦が懸念されている。イタリア10年債利回りは一時3.438%に上昇、5月29日以来の高水準となった。独10年債との利回り格差は300bpに拡大する場面もあった。ユーロ円は132円台が重く、ロンドン序盤に130.72レベルまで安値を広げた。足元では131円台前半に持ち直しているが、東京昼までの131.80-90レベルの高値圏には戻しきれず。

 ポンドドルは1.29台後半での取引。1.30台割れから1.2941レベルまで安値を広げた。ポンド円は148円台半ばから一時147.20近辺と1円超の大幅下落となった。合意なき離脱への警戒感がポンド相場を圧迫するなかで、この日発表された9月英建設業PMIが6か月ぶりの低水準となったことも売りを誘った。対ユーロでも軟調で、ユーロポンドは0.8870近辺から0.89ちょうど付近へと上昇している。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ