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【ロンドン市場】ユーロが堅調、序盤のリスク回避ムードは好転

 10日のロンドン市場は、ユーロ相場が堅調に推移している。東京午後からロンドン序盤にかけては、中国・香港株の下落を受けてリスク回避ムードが残った。ユーロやポンドが売られ、ドル買い・円買いの動きがみられた。しかし、週末のトリア伊財務相発言を受けてイタリア債やイタリア株が買われたことをきっかけに、欧州株全般や米株先物にも買いが波及し、リスク警戒感は好転した。ドル円、クロス円は本日高値を伸ばす動きとなっている。ただ、先週末の米雇用統計後のドル安・円安水準には届いていない。米中貿易戦争への警戒感や英国の合意なきブレグジットなどのリスクが引き続き重石となっているようだ。

 ドル円は111円台前半での取引。ロンドン朝方には110.90台で揉み合っていたが、欧州株の上昇とともに111円台を回復。本日の高値を111.15レベルまで広げた。その後も下押しの動きはほとんどみられていない。ただ、前週末のレンジ内の値動きにはとどまっている。

 ユーロドルは1.15台後半での取引。ロンドン朝方には売りが先行。米中貿易戦争への警戒感で中国・香港株が下落、リスク回避ムードが漂った。一時1.1526レベルまで本日安値を広げた。しかし、欧州株が堅調に推移したことでムードは好転、1.15台後半に反発すると高値を1.1584レベルまで伸ばした。ユーロ円も同様に127.87レベルまで下押しされたあとは、上昇に転じており、高値を128.75レベルまで伸ばした。週末の報道でトリア財務相は、負債圧縮と財政赤字抑制の必要性を強調しており、週明けにはイタリア債やイタリア株が買われている。

 ポンドドルは1.29台前半での取引。ユーロドルとともに朝方は1.2897レベルまで安値を広げた。その後は反発して1.2955レベルの高値を付けた。ただ、ユーロと比較すると上値は重く1.29台前半に再び下げている。ポンド円は143.08近辺の安値をつけたあとは買いに転じて143.96レベルまで上昇。144円台には乗せきれず143円台後半で上昇一服。対ユーロでは軟調に推移。この日発表された7月の英経済指標はまちまち。鉱工業生産が予想を下回ったが、商品貿易収支は赤字幅を縮小した。また、7月の月次GDPが予想を上回る伸びを示した。一連の発表後はポンド買いが優勢となる場面があった。ただ、英首相報道官が、合意なきブレグジットに対する計画について木曜日に閣議を開催、と発表しており、市場にリスク警戒感を再認識させた面もあったようだ。

 トルコリラはGDP発表をめぐって振幅。この日発表された第2四半期のトルコGDPは前年比+5.2%と事前予想+5.3%を下回った。前回値は+7.4%から+7.3%に下方修正された。この結果を受けてドル/リラは6.42リラ近辺から一時6.50台手前まで上昇(リラ安)した。その後は6.43-6.46リラ台で揉み合っている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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