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【NY市場】ドル高・円高が一服 トルコリラは下げ止まるも反転の兆しも見られず

 きょうのNY為替市場はドル高・円高が一服しており、ドル円もユーロドルも下げ渋っている。トルコリラの急落が他の新興国通貨にも波及する中、ドルは逃避買いが優勢となり、約1年2ヵ月ぶりの高値水準を更新していた。しかし、その動きもNY時間に入って一服している。

 特段の材料は見当たらないが、為替介入の実施や金融機関の支援などトルコ当局も対応を積極的に打ち出す中、為替市場ではリスク回避が一服している。ただ、トルコリラは下げ止まってはいるものの買戻しまでは見られず、効果はさほど見られていない。一方で市場は今回の新興国通貨下落による世界経済への影響を見極めたい雰囲気も出てきているのかもしれない。

 ドル円はNY時間に入って買い戻しが優勢となり、110円台後半まで一時戻した。東京時間には日経平均が大幅安となる中、一時110.10円付近まで下落していたが、NY時間に入ってドル高・円高が一服しており、ドル円も買い戻されている。きょうのドル円は重要な心理的節目の110円に接近したが、サポートされている格好。年内の米利上げ期待が底流にある中、110円付近には買いオーダーも多数観測されていたようだ。

 一方、ユーロドルはロンドン時間に1.1365ドル付近まで下落していたが、NY時間に入るとリスク回避の雰囲気も一服しており、1.14ドル台まで買い戻された。急速な下落に値ごろ感も指摘され1.15ドル付近が適正水準との見方も出始めてはいる。しかし、トルコ通貨危機だけではなく、貿易問題やイタリア財政問題への警戒感もある中、少なくとも今月中は1.15ドル台に戻す動きにはならないとの見方まで出ている。

 イタリア国債は売りが続いており、利回りは5月の高水準に再び戻す動きが見られている。イタリア政府がEUの求める財政規律であるGDPの3%という単年度の財政赤字の上限を無視し、景気刺激策を拡大させるのではとの警戒感が根強い。

 ポンドドルは一時1.2790ドル近辺まで買い戻されたが、ロンドン時間には一時1.27ドル前半まで下落していた。先日の英中銀金融政策委員会(MPC)以来、市場の関心は英EU離脱の動向に傾斜しており、合意なき離脱への懸念を高めている。その影響でポンド安が急速に進んでいた中、トルコ危機でその動きが加速した格好。

 きょうは1.27ドル台を維持していたが、1.27ドルをブレイクするようであれば、1.25ドル台までの下落も視野に入りそうだ。一方、ポンド円は140円台前半まで下落していたものの141円台に戻す動き。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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