FX外国為替情報のKlug(クルーク)
為替、海外投資でハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラムを掲載

【NY市場】中国市場の落ち着きでドル売り優勢に ただ、ドル円は底堅く推移

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となった。ただ、特にドル売りの材料は見当らず、このところの買いが一服といった雰囲気だ。きょうは人民元や上海株式など中国市場が落ち着いていたことが、ドルの利益確定売りを誘ったようだ。米中貿易問題で中国経済への悪影響が鮮明になる中、中国政府による景気対策への期待のほか、中国当局による発言もドル売りを誘った模様。

 ロイター通信が関係者の話として、きのう中国人民銀行が一部の市中銀行に対し、人民元の取引で「群れた行動」と「モメンタム追求」を避けるよう要請したと伝えている。また、中国国家外為管理局(SAFE)が「人民元の変動が大きい。外貨準備は安定して推移。資本の流出入は全体的に安定」などと述べていたこともフォローとなっていたようだ。
 
 ただ、きょうのドル売りはあくまで調整の範囲で、流れに変化が出たわけではないとする市場関係者は多い。夏休みシーズンということもありポジション調整の一環との指摘も出ている。FRBが緩やかながらも利上げ姿勢を崩さない中、米中貿易問題の長期化によるドル高は当面続くと見ているようだ。中国経済の影響は米国よりも欧州や日本のほうが影響が大きく、金融政策の格差が拡大する可能性もある。
 
 ドル円は序盤に売りが優勢となり、瞬間110円台に下落する場面も見られた。しかし、下値での押し目買い意欲も強く、米株や米国債利回りが上昇する中、111円台はサポートされている。ドル円の上値メドとしては21日線が111.70円付近に来ており意識される。一方、下値は7月26日安値110.60円が意識。

 一方、ユーロドルは買い戻しが優勢となり一時1.16ドル台を回復する場面も見られた。しかし、1.16ドル台に入ると戻り待ちの売りオーダーも並んでいる模様で、1.15ドル台後半に伸び悩む展開。ユーロドルは再び1.15割れを試すとの見方は根強い。

 ポンドは戻り売りが強まっており、ロンドン時間の上げを帳消しにしている。きょうはドル買いの動きが一服しており、ポンドも買い戻しが強まっていた。中国市場が落ち着いており、人民安も一服していることからドルは利益確定売りが出ているものと思われる。ポンドドルも一時1.2975ドル付近まで上昇する場面も見られたが、心理的節目となっている1.30ドルを試すことなく伸び悩んでいる。

 きのうはフォックス英国際貿易相が日曜日のサンデータイムズで、60%程度の確率で合意なきEU離脱の可能性に言及していたことが市場にそのリスクを意識させていたが、その意識がきょうも投資家の間で続いているようだ。

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

メールマガジン

山岡和雅が毎日発行!
外国為替ディーラーの心の中

毎日の為替相場を、市場参加者の目を通して判り易く解説。為替ディーラーの本音は?【まぐまぐ殿堂入り】

バックナンバー

朝刊 ニューヨーク為替市場レポート
米国市場の動きを、朝一番に配信!! FX、外国為替、米国株、米国金利など、テレビやWEBサイトでは得られないニューヨーク金融市場情報のほか、アナリストの独自解説も配信します。

バックナンバー

powered byまぐまぐトップページへ